2015/10/22

僕と恋するポンコツアクマ。 感想


僕と恋するポンコツアクマ。
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『僕と恋するポンコツアクマ。』


スミレ
発売日:2015/9/25


☆☆


僕と恋するポンコツアクマ。』の感想です。
何周かした後に途中からスキップでぶっ飛ばしを決行したため適当ですゆえあしからず。

総評

ヌキゲーでした。

そこで問題となるのは、「エロゲにエロ以外を求めるべきか」。さらには「ヌキゲーにエロ以外を求めるべきか」。
エロ=エッチな絵と音と文章だけでいいのか、エッチでないそれらも必要なのか。

ゼロ! エロ以外などゼロでよし!
と即答できる男らしさの持ち主でなければ、両者のバランスを考えることでしょう。
でもこれ、実質的にゼロの部類なんだよね……。

――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ

不条理振り回され系日常コメディ。テキストのテンションとテンポは高め。
ストーリー性は無く、コメディとエロで成り立っています。恋愛が省かれているため「ラブコメ」ではない、ほんとにただのコメディw

そのコメディが全く面白くなくてね……。パロディを多用したネットにかぶれてるかのようなテキストもキツい。つまらない芸人の漫才をひたすら眺めている気分を味わいたい時にうってつけ。そうでないなら邪魔なだけなので無いものとして考える必要があります。


たとえギャグが肌に合わなくても、他に楽しめるところがあればここまで評価は下がりません。そう、たとえばキャラが可愛かったり雰囲気良かったり頭おかしかったりすれば。

しかしこのゲームはキャラクター描写がダメ。キャラに人間味が感じられません。
自身の置かれている状況の理解、他者とのコミュニケーション、それまで育ってきた20年近い(?)歴史、エロ・セックスに至るまでの心の機微――そういうものがうまく描けておらず、ハリボテのようなキャラクターたちです。

ヒロイン達は全員「ポンコツ寮」に叩き込まれ更正を促されるわけですが、ポンコツを直そうとか気に病むとか、逆に開き直るとか、そういう状況への反応が薄い。
序盤は身体を張って主人公に猛烈にアタックするものの、個別ルートに入ると空気化し外野の一人となる不自然さ。(これはそう珍しいことではない) かけ合いでは自分の言いたい事だけ言い放ちがちで、この人達と会話のキャッチボールするの大変そう。
幼馴染とか義妹とかいるのだけれど、掘り下げが足りないので関係に説得力がない。
恋愛描写に乏しいせいで、身体を許す動機がいまいちハッキリしない。それは主人公も同じく、男のクセに普段は何故か及び腰、いざ脱童貞の記念すべき場面では、がっつくでもなく慌てるでもなくまして恋愛感情から生まれる感慨など一切無く、せっかくの初体験を地蔵のような無の心でこなしてしまったりする。私が主人公に抱いた印象は「バイブみたい」。


では一体このシナリオは何のために存在しているのかというと、エロのためです。キャラクターが存在するのはただエロのため。まずエロありき。エロ全振りのヌキゲーなのです。

確かに公式サイトには「実用度+100%!!」とあります。実はこれは正確ではなく、「100%実用度」が正しい。恋クマは完全実用ツールだったんだよ!(゚Д゚)!


「ヌキゲーならヌキゲーで別にいいじゃん」と言われればまことその通りで、体験版もやらずに読み違えた愚か者がこの私なのでありますが、それにしたって少しは期待してもいいじゃないですか。こう、楽しげな雰囲気を。個性的でエロかわいいヒロインたちとのいちゃいちゃを。キャラという土台があってこそのエロじゃないですか。

それに、「最初にハーレムを煽っておいてハーレムルート・シーンが無い」というのはどうあれ看過できません。オープニングの5人手コキとは一体何だったのか。
ポンコツを集めたポンコツ寮の教育係に任命されてHで解決することになりました」ときたら、きちんと全員教育してあげるのが既定路線であるはず。この設定は個別ルートに分けるよりもむしろハーレムルート一本道の方が自然じゃなかろか。もし体験版やってたら激怒してたかもw

キャラクター

は良かった。普通にかわゆい。藤咲ウサさんボイスもほんと良いよね。
それにタマ先生も異様に出番が多くて、CV:白雪碧を存分に堪能できました。

ヒロインの中ではアルルが一番完成度高かったかな。
アルルの全裸ネタだけは素直に面白かった。ビジュアルのインパクトは強いw

CG

さよりさん絵が最高レベルの素晴らしさ。構図も線も塗りもエロかわいい。100点。

Hシーン中のカットインも高評価。重要な部分、動きのある部分がきちんとカットインで表示されるの好き。ただ、「邪魔」という意見もわかるので、オンオフボタンの実装が待たれます。

あとわりとどうでもいいことで気になったのは、ギャグ顔になると眉毛が太くなることw 普段から太眉でもいいのよ! 一人くらいは!

まとめ

この「萌えエロの皮を被ったエロだけゲー」って鬼門かもしれない。ヘタに萌えとか他の部分を期待してしまうだけにね……。公式サイトのコンセプトに実用度のことしか書いていない、その事実をもっと重く受け止めるべきでした。

最初から完全にヌキゲーとして扱えば、それなりの満足感は得られるかもしれない。だとしても、この導入でハーレムが無い事と通販差別の販促は自分にとっては看過できない問題であり、不愉快なシナリオと塗装された無機物のようなキャラクターの存在もまた如何ともし難い。

もし『僕と恋するポンコツアクマ。』の購入を検討しているのなら、余計なことは考えず、下半身で判断すべきでしょう。この嬢のエロを買うか、買わないか。高度化、多様化したこのエロゲ業界で変に拗れた思考に対し、一度初心に返る必要性をこのエロゲは教えてくれようとしたのかもしれません。

スミレ『僕と恋するポンコツアクマ。』応援中!


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21:47  レビュー | Comments(2)
Comment
No title
うわぁ、ボコボコですね。

でも仰ることはイチイチ分かります。
確かにキャラが薄い、コメディが寒い、ハーレムがない、そういう弱点ありますよねー。

私はそこそこ波長が合ったので楽しめましたけど、一歩間違えば同じような感想だったかも知れませんね。
>ヒンメルさま
> うわぁ、ボコボコですね。
すみませんすみません 勝手にガッカリしといて好き放題書きなぐりました。

弱点のあるエロゲなんていくらでも存在するのだし、結局は波長が合うかどうか、かもですね……。本文ではあえて断定口調で書いてますが、単にテキストが好みに合わなかった可能性。
ネコぱらは好きなのにこれがびっくりするくらい合わなかったのが自分でも意外です。

それと言いそびれてしまって今更のアレですが、バナキャン当選おめでとうございましたw 手塚りょうこさんの色紙うらやま!

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