2016/04/02

あけいろ怪奇譚 感想


あけいろ怪奇譚
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『あけいろ怪奇譚』


シルキーズプラス
発売日:2016/3/25


☆☆☆☆+


EDムービーが飛ばせないエロゲ『あけいろ怪奇譚』コンプしました。

総評

面白かったです。
前作『なないろリンカネーション』で不満だった、「ほぼ一本道」「もっと個別ルートにバラエティを」といった部分が改善され、マルチエンディングビジュアルノベルとして十分な内容になっておりました。

怪奇譚ということでストーリーは怪談(七不思議)がメイン。
ヒュ~ドロドロ的なBGMとブラクラみたいな幽霊顔とゾンビ的なCGとで怖がらせに来ます。でもバイオハザードがプレイできないゆず茶も背後を気にすることなくプレイできたので、ホラーが死ぬほど苦手じゃなければ問題無いと思います。それこそ七不思議くらいの怖さレベル。

前作ほどの強烈な衝撃は無く、大きな欲求不満も無く、そつ無く堅実にまとまっている印象。これといった但し書きも必要無くおすすめできる良作です。

個人的には『GS美神』っぽさが増えてたのが嬉しい。所長素敵だよ所長。
話の面白さに日常の雰囲気と読みやすさ、それにCGも安定の高クオリティで、期待に違わぬ良いエロゲでした。満足ー。

――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ

学園の旧校舎の幽霊に呪い殺されそうになったので霊能探偵のプロに頼りつつ友達と一緒に七不思議を調査することになったでござる
というお話。

個別ルートはほぼ完全に独立したとはいえ、相変わらず一つの大きな事件を全力で解決しに行くストーリー。贅沢を言えば、もっと刻んで欲しいw 何個かの事件を通してヒロインたちと仲を深めていきたい派ですこんにちは。
とはいえ「七不思議」がテーマなので、小さなフシギはいくつか登場します。エンディングによってはさらに追加の事案があったり。まあ前作ほど物足りなさは無いのでよしとしようじゃないか。(上から目線)

今回はきちんとパッケージに映っている女の子全員のエンディングがあります。サブっぽいキャラもきっちりエロスとED、エピローグ有り。前作で不満の大きかった部分なのでここは手放しに誉めてやろうじゃないか。(上から目線)

さらにはTrueエンドっぽいものも。内容はネタバレなのでアレですが、これは特別どうというものではなかったかなあ。今更という感じもあり。でもあって嬉しいものには違いなく、最も次に続きそうな終わり方だったことだし、Trueエンド後の続編が待たれます。

何の力も持たない平凡な学生主人公が霊の関わる事件に巻き込まれて、というストーリーは、過程も結末もバランス良く良い出来でした。面白かったし、違和感も無く。まさに怪奇譚なバッドエンドあり、ハッピーエンドあり。心染みるシーンもあり。

少し肩透かしだったのは所長こと葉子まわり。もっと、佳奈(商売敵)と対立して所長がガンガン前に出てくるのかと思いきや、意外と温厚だったw 普通に良い人じゃないすか! 保護者じゃないすか!
平たく言うと、所長率いる葛城霊能探偵事務所のメンバーがガンガン事件を解決するお話が読みたいです! 次回作はそういうのよろしくね。(上から目線)


マイナス点を挙げると、ちょっと作品テーマがブレてる感はあったかな。完成させるのに手一杯で包括的な目線に欠けるというか。上から目線で恐縮ですがそこら辺意識してストーリー全体を構築すれば前作を凌駕する名作になったんじゃないかな。

それと、強くて頼れる存在、ワイルドカードが多すぎた。作中でも言われてるけどその人たちにお任せすれば全部解決じゃないっすか、なのに彼らは彼らの都合でなかなか素直に手助けしてくれない。ウーム。そんなモヤモヤをプレイ中にたまに感じました。

キャラクター

葉子>(伊予様とその仲間たち)>るり、るか>ベルベット>佳奈>美里
人外強し。

葉子さんの出番がもっと欲しかったですわ。七不思議とか旧校舎の幽霊なんてシーン1つでさくっとぶっ飛ばして、新戦力の主人公をアゴで使いつつ新たなる怪異に取り組んでほしかったですわ。そこでベルベットと仲良くなればいいじゃない。るりるかも仲間に加えればいいじゃない。伊予様一家とバチバチ火花飛ばしつつ佳奈ちゃんと下っ端同士で意気投合すればいいじゃない。的な。
まあワイルドカードたる所長が今回こういう立ち位置だったのは自然です。むしろエンディングがあったことに感謝です。ありがとうございました。(ふかぶか)

るりるかが思わぬ伏兵でした。このロリ双子……かわいいぞ……。
特徴的な喋り方とボイスがハマってました。CV:結衣菜……アリじゃないか……。
この双子にもエンディングがあるのが嬉しい。しかも一番泣ける。なんだかるりるかルートはちょっとだけ別ゲーでしたね。やっぱこういうのが上手いよねかずきふみさんは。

ベルベットは安定のメイン枠。こちらも葉子と同じく思ったより大人しくて、キャラクター的には少し物足りなさはある。でもかわいいし頼れるからOKだ。
相棒ベルベットと共に時給250円で働く葛城霊能探偵事務所の新エピソードください。(ただのGS美神ファン)

佳奈ちゃんは正統派ヒロイン…と思っていた時期がわたしにもありました。
このアナルオナニー中毒ヒロイン、面白かったです。きゅうりでオナニーしてるなんて想像できないくらいの美少女なのに、実はえらくガサツでゲスでロクデナシで。清純派と思っていたあの娘が実はスカトロマニア……いやあギャップ萌えですなあ。

美里さんは、ふとかったです。(おわり)


前作から引き続き登場の伊予様&加賀見の鬼ーズ。選んだルートによって全く出てこなかったり、がっつり介入してきたり。ちょっとそのバランスは微妙な気もするけれど、個人的にはほぼ満足。前作ヒロイン3人は誰も出てこなくても、鬼たちがいれば全くこれっぽっちも残念でなかった辺り、やっぱ彼女ら強いよねー……ぶっちゃけあけいろ組の誰よりもキャラ立ってる。
また芙蓉の「姉さん」呼びが聞けてよかったです。アイリスもかわいいし、葵はおバカだし。伊予様も相変わらずだし。また会いたいキャラ達です。次回作よろしく。

あと猫又のつくねさんはもっと出番増えるべき。後半でちょっとだけ使うのはもったいないよ!


親友枠の修司もまた嬉しい存在。やっぱ男キャラは大事だよねー。このライターさんが書く日常のかけあいは大変楽しいのでこういうキャラは必須と言えます。影は薄くないのに肝心な時にいないから、ぜひTrue後の続きをだな。

CG

シルキーズプラスさんとこのCGはヤバイよね。大変綺麗で大変エロい。
すめらぎ琥珀さんの描く女体も実に艶めかしく、「そこにお肉があります」感が凄い。肉がありすぎるキャラもいるものの、逆に全然無い子もきちんと描けている。女体以外のシーンでも実に安定している。何度も言うけれど表情が大変素敵なのです。すめ様好き。(告白)

お気に入りは、葉子と後背位、葉子と伊予様狩りゲーをする、ご奉仕メイドベルベット、ベルベットエンド、るりるかエンド、Trueエンド。

パジャマ

同級生の美少女のプライベート……厳密にはパジャマというより部屋着だとしても、事の本質はそこにある。たとえおならしながらチンコチンコ言ってるさまにうわってなったとしても、その飾らない姿にこそ価値があるのだ。余所行きのかわいらしいオサレパジャマで「パジャマ姿です☆」なんつって堂々と公開するよりも、こちらの方がパジャマーの心に真に響くことは疑いようのない事実。そんな佳奈の赤裸々な部屋着姿はある意味玄人向けのパジャマと言えましょう。

また、ある種の珍味と言える佳奈のそれとは違い、るりるかのパジャマは老若男女誰でも笑顔になれる万人向けパジャマ。前者がくさやとするならばこちらは洋食、オムライスといったところか。CG1枚とはいえ、使われているシーンとも相まって、朝日のような爽やかさと心地良さを感じさせてくれる素晴らしい正統派パジャマでした。ありがとうございました。(ふかぶか)

はい、わたしはいたってまじめです。

システム

このエロゲ、最近では珍しい部類の攻略がややこしいエロゲです。フラグが沢山散りばめられていて、何も考えずに選択肢を選んでいるとバッドエンドに直行してしまう。しまいました。

とはいえフローチャートが存在し、自分が今どの辺をプレイしているのか確認できたり、また各シーン(冒頭)にいつでも飛べたりもします。さらに公式で配布されているパッチをあてることで、各フラグが誰の攻略に必要なのかがわかるようになります。が、それでもやはり条件のわかりにくいルートは存在するため、攻略難度は結構高い方。

まあそういうのイヤな人は攻略サイトさんを見れば良いし、自力で攻略する楽しみもある。若干の試行錯誤も含めて楽しませていただきました。
こういう、「なんとか良い結末を!」というストーリーとノベルゲームの攻略性は相性が良いと思いますし。

まとめ

内容が薄いわけではないものの、全体的に少しインパクトが弱く、そこまで盛り上がらない部分はある。それは内容のせいなのか自分の受け取り方のせいなのかちょっとわからないけれど、良くも悪くも前作より大人しめの印象を受けました。キャラが少し弱かったかな。

でも、プレイ後の気持ちよさ、作品に対する印象は良好。不満や物足りなさも少ないし、不満といえばはよ次回作出して! と思うくらい。所長と伊予様は続投でよろしくおねがいします。

ともあれ、単純に「面白い」と思える出来なので、気になったらそのまま買っちゃうのをおすすめ。不朽の名作とまではいかなくとも、お金を出して後悔することはない作品だと思います。よいエロゲでした。

続編マダー?(・∀・)

あけいろ怪奇譚


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