2016/05/12

Malus Code 感想

Malus Code
開発:エムツー
販売:Dogenzaka Lab
ジャンル:アドベンチャー
言語:英語(字幕のみ)、日本語
発売日:2016年5月6日


全年齢ビジュアルノベルMalus Codeコンプしました。
同ブランドの前作らしき『Tokyo School Life』と同じく多言語対応でE-mote搭載。定価1280円、プレイ時間は4~5時間ほど。

シナリオ

かなり懐かしい感じのサスペンス・ホラー。前作が古典的ギャルゲーなら今度は古典的シナリオゲーという感じ。ライターは菊地研一郎氏とのこと。

まず一周目を終えた時はポカーンとしました。「えっ」って。いやサスペンスになるのは知ってたけどさ……。
二周目を終えてもやはりポカーン。何なの? 一体どういうことなの? ある意味興味を引かれます。
そして三周目をクリアしてポカーンとしていたら、EDムービーが流れゲーム終了。えっ。

ちょっと自分には理解が及ばないというか、全く消化しきれないシナリオでした。腰を落ち着けて考察すると真相も推測できるのかもしれない。でも短いせいもあって謎の登場が唐突すぎ。ポカーンとしたままそれ以上考える気が起きません。

ギャルゲー要素も前作に比べるとすごく薄い。日常をまったり描写していればよかったTSLと違い、こちらは読ませるシナリオとの同居が必要なため一つ一つのイベントが短め。ハッキリと恋愛関係になることもないし、そもそもヒロイン3人の内一人はである。(゚Д゚)。

そんなわけでイマイチなシナリオだと感じましたが、楽しめないというわけではない。ボリュームが控えめなこともあってさくさく進み、「一体どういうことなの」というモチベで読ませられますし。話の面白さでは、特に波風の立たなかった前作よりも上ですw

キャラクター

キャラクターはそこそこ魅力的でした。
特に鈴懸先生のおっぱい!(直球)

前代未聞の水虫BBAヒロインの足を嫌々触るご褒美イベントもあるんだぜ。

八重先輩もね。つるぺただけどCV:ヒマリで目元がエロくてかわゆいねって思った矢先に雄だって言われてね。これまた開いた口がふさがらなかったよね。


そしてユリ。正統派で最も安心感のあるオアシス枠、と思いきや――

ちょっとこのゲームのヒロイン攻めすぎじゃね? どんな判断だ。もっとやれ。
薄そうに見えて妙に濃いキャラ達だったので物足りなさがあります。もっと見たいよ。

あとシナリオと関連して主人公のキャラクターが掴めませんでした。一体何者でどういう立場で何を思ってやって来たのか。わかるようなわからないような、この宙ぶらりん感!

システム

E-moteとおっぱいがあれば人は幸せになれる。縦にも横にも揺れるよ! 1名のみ!
ただしイベントCGではちょっと目線が動いたり目パチ口パクするのみ。
E-mote演出は全体的に安定していてよいものでした。一部シーンでは今まで見たことのない方向での効果的な使い方をされてますし。((((( ;゚Д゚)))))。

今回もマウスホイールでのテキスト送りは不可。これきちんと要望出すべきだっただろか……。

なお、発売当初は前作のセーブデータを読み込んでしまうという笑っちゃうバグがありましたが、今は修正されています。

まとめ

キャラは悪くないし設定も興味深くはあるんだけどなあという感じ。この手の散発的で多くを語らない系シナリオは苦手かもしれない。
でも物語の謎のおかげで退屈さは感じません。

選択肢無しの一本道、三周で全部終わってしまうので、四周目、真ルート的なものが欲しかった。それさえあれば大分違ったと思う。

ともあれ、なんだかんだで懐かしさも新鮮さもあったし、前作よりちょっとえっちだったし、お安いし、それなりには満足。このブランドの作品ってふしぎと憎めないんです。次回作にも期待!
21:29  レビュー | Comments(0)
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