2016/09/30

愚者ノ教鞭 体験版 感想

愚者ノ教鞭の体験版をプレイしました。


7人の少年少女たちが理不尽な社会と大人に反抗して家出するお話。
なんだか懐かしい感じの設定だなと思ったら、ワープロが出てきたw

ワープロもラジカセも現役。舞台は90年代前半の日本の田舎町かな。


主要キャラ全員見た目は小学生です。(きっぱり)
しかしながら、プレイするとすぐに違和感を覚えます。どのキャラも言動が大人びている。放課後町へ服を買いに行くしバイトに勤しむ男もいる。全然小学生じゃなかった!
確かに登場人物全員18歳以上であり、見た目以外、ロリゲーではないようです。見た目以外。



しかしストーリー内容やテーマは「子供らしさ」を必要とするもので。
これダメじゃね? このキャラでちゃんと描くの無理じゃね?
と思ったところに登場する「悪い大人」役が、理不尽どころか人間性が欠落しているキ○ガイ達。

また、淫行教師をケーサツに通報する・親に言うという発想が全く無く、都会まで出かけて出版社をハシゴ。そして最終的な結論が「家出してマスコミに伝わるまで籠城だ!」とな。うむ、この意味のわからなさは確かに子供っぽい! (゚Д゚)。

正直これはないぞ。「都合に合わせて適当に処理しました」感がハンパないシナリオだぞ。ひょっとしてギャグなのかなって思っちゃうぞ。


でもヒロイン3人はわりとかわいい。
メインヒロインオーラ溢れるお嬢様な織乃(CV:花澤さくら)。幼馴染枠でもある。
癒し系天使枠の。序盤でアレなことになるもののかろうじてセーフ。というかあの流れならアウトでよかったのに。顔芸と私服がかわいい。
金髪ツイン枠のレイナはちょっと意味わかんない子だったけど一番スッキリしている。


ついでにデブとメガネと不良の男3人も立ち絵&ボイス付きで登場。こちらは大変どうでもよいですね。仲間として彼らが存在すること自体は大事だけどね。
ちなみに主人公もボイス有り。Hシーンでもショタ声で喋るよ。

まとめ

とにかくチグハグで中途半端。この絵柄のわりにキャラ描写と声はロリっぽくないし、ストーリー重視なわりに日和見主義で陳腐すぎる。

少年少女の小さな戦争、それをエロゲで、というのは奇妙でありながらも新鮮でもあって悪くないと思う。
ただ、シナリオとビジュアルがミスマッチというかストーリーテリングが壊滅的というか中高生が書いたみたいというかどこ目指してんのかわからないというか、ともかくこれではせっかくの設定とグラフィックが台無しですよというアレでございました。

たぶんげっちゅの特典がこのゲームで一番出来が良い部分になるんじゃないかな。
エンタテイメントを作ろうとはしているので上記のあれこれが気にならなかったら普通に楽しめるかも。

『愚者ノ教鞭』を応援しています!
20:23  体験版感想 | Comments(0)
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