2016/09/08

大迷宮&大迷惑 -GREAT EDGES IN THE ABYSS- 感想

大迷宮&大迷惑 GREAT EDGES IN THE ABYSS

『大迷宮&大迷惑 -GREAT EDGES IN THE ABYSS-』

ライアーソフト

★★★★


大迷宮&大迷惑 -GREAT EDGES IN THE ABYSS-
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公式サイトがめちゃくちゃ見づらいエロゲ大迷宮&大迷惑コンプしました。

総評

クセモノ揃いの主人公パーティが、とある巨大なダンジョンに挑みいろんな目に遭う物語。ゲーム要素の無い一般的なビジュアルノベル(ADV)です。

この作品の魅力は、特徴的なテキスト・シナリオとキャラクター。
わかる人には「ライアーっぽい」「レイルっぽい」「いつもの希節」で通じると思いますが、息をするように雑学ネタと諧謔を入れまくるテキストと、活き活きとしすぎて汗やら何やら体臭がしてきそうな、あるいはヤンデレと言うには病み方が尋常ではないヒロインたち。これらはそのアクの強さゆえ、慣れない人は裸足で逃げ出すかもしれない――

だがそれがイイのだ。他のものでは得られぬ至福のひと時、そういう楽しさをこれは提供してくれるのだ。

気になったら体験版を。その上で興味が残れば買い。

試してみて不愉快なようなら大人しく引き返しましょう。プレイ必須の名作エロゲという雰囲気でもないし、クオリティもそこまでではない。
そこそこ気楽かつライトすぎない面白い読み物を求めているとか。ヘンなキャラがヘンな世界でヘンな目に遭うのが面白そうだとか。最近のエロゲがタイクツだとか。そういう人におすすめ。

――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。

シナリオ

「ジ・アビス」なる巨大地下迷宮に主人公パーティが潜る異世界ドタバタ冒険ファンタジー。

ダンジョン最深部を目指し進む先々で遭遇するイベントと敵との戦闘。途中で寄り道クエストもこなしながら仲間と親睦を深め、というところまでは一般的なRPGと共通するシナリオ展開で、テキストやキャラこそ個性的ながら大筋は馴染み深いそれ。

道中はとっても楽しいダンジョン探索コメディ。個性的なテキストは地の文読んでるだけでくすりとくるし、頭のネジもしくはシモの栓がちょっぴり外れたキャラ達には何度も笑顔にさせられました。もうこれだけで予約買いした甲斐があるというもの!

それが個別ルートに入ると最終目標がヒロイン絡みの因縁やら何やらというエロゲモードに移り変わります。こちらはこちらで馴染み深い、しかしながらそいつは「ダンジョン」との相性はあまり良くなく、ヒロイン3人どのルートも舞台はそこじゃなくていいよね的ストーリーになっていました。
そのせいで、終わったのにどうもスッキリしない気分が残るし、この手のRPG系のストーリーにあるカタルシスは乏しい。

とはいえ、プレイしていればこれみよがしに伏線を張っているのがわかります。謎の巨大ダンジョンの真相を放り出して女子とイチャイチャして終わっていいわけがないのです。

「その先」は潜んでいた不思議が表に噴出し作品全体を包み込み、これよりは総決算、描いてきたものは何か。歩んできたものは何であるのか。
これまた希節といった感じの内容でございました。レイルソフトでよく見たやつ!

ともあれ、どうでしたかと問われれば「楽しかった!」の一言。何が楽しかったのかといえば「ヒロインが下品なところが!」ということで、次へ。

キャラクター

お気に入り順: ハクメイ丸>アーテ>魔的詩人>黒塚=ニコライト>兄弟子>ドゥルガーキッド

僕はダークエルフのハクメイ丸ちゃん!(´∀`)!
序盤に嬉ションしたシーンでこれはと思いました。その後の酒場でピザ食ってるシーンでダメだこいつと思いました。(褒め言葉)
「銀髪褐色おしっ娘ぽんこつドMニンジャエルフちょろイン」とかいう属性てんこ盛りなハクメイ、すき。すごくいじめたい。

アーテは伏兵。絶妙なキャラでした。
憎まれ役に見えて途中でデレるんだろうなーとか思ってたら、最初から最後までブレない漢気のあるキ○ガイだったでござる。ギャフンと言ったり言わせたり、攻守において隙が無いぞ。
特にHシーンがとても良かったです。最初は引いたもののこれはこれでカワイイ子かも的な気分になってからのあのアヘ顔! テンション上がったよ! ビバ肋骨!

魔的詩神はずるいよね。『大迷宮&大迷惑』で友達になりたいキャラNo.1、将覧と気が合ってるところにほっこりする。ブロマイドのシーンは感動しましたw

黒塚が内包するは深い母性。といってもママーおっぱいばぶー的な需要に応えるタイプではなく、万事全てがきみのため、他の事なんて知ったことかと言いながら子を谷底へ突き落しがんばれ♥がんばれ♥と応援してくれるやつ。やたら業深く、話が進むにつれ存在が気になってくるスルメ系女子でした。

ニコライトはおっぱい。がはちきれんばかりな服装おっぱい。というか実際はちきれた。( ゚∀゚)o彡°!
一見綺麗なお姉さん、口を開くと快活な姐さん、一皮剥けば飲んだくれ。将覧とハクメイがほんとに大事で大好きだということが伝わってくるところにぐっときます。その分苦労しまくりだけど。ニコ姐さんのいないパーティは考えられない!


この作品で一番不満なのはドゥルガーギットです。
「ダンジョンボス」というだけあって強い。でも強いだけ。同じく強キャラのエイゲンとは同格っぽい印象を受けたのだけれど、ボスとしてそれでいいのか。世紀の大迷宮ジ・アビスの主がこのやんちゃで気のいいおねーさんでよろしいのか。もっとこう大魔王的な存在を期待してしまうのは自分だけか。
このおねーさんだからこその、という部分は確かにあって、それ自体は悪くないのだけれど。最後の展開とか迷宮クッキング(特典)とか。
平たく言えば期待外れなボスさんだったことが、作品評価にも影響を与えてしまいました。


どのキャラもとても良い声良い演技でした。
特にニコ(CV:野月まひる)ハクメイ(CV:小倉結衣)の熱演ね。黒塚(CV:榛名れん)もクールに見えて無邪気な演技が大変良かったです。今年一番「声が良い」と思ったゲーム。

ただ、男性キャラのパートボイスは大変不満。パートボイス自体はいいのです。でも虫食いのような、突然声がついたり消えたりする、意図の全くわからないパートボイスは違和感しかありませぬ。Amazonレビューでは不具合とか言われてたしw 声自体は良いからより残念なのです。

CG

簡単に言えばおっぱいとあばら。それと筋肉。
しかしそれだけでなくコミカルで豊かな表情も魅力な絵柄です。ニコ姐とハクメイのゆるーい顔すき。アーテの偏執的な顔もすき。

好きなCGは、ニコライト後背位、ご奉仕ハクメイ、3PハクメイVer、ニコスープ、黒塚抱擁、牢屋の4人、ぶった切られ、黒塚エンド、アーテH、雲の上の4人。

CG枚数は70枚前後と少なめ。その分、カットインは多めでした。
ところで一枚だけあるSD絵、あれは何だったのだろう。

まとめ

パートボイスの意味不明なパートボイスっぷりは閉口ものだし、冒険ものにしてはカタルシスが無い。ボリュームもお手軽と言えるくらい。

でも、プレイ中はもうとにかく楽しくて。
センスの光るテキストと、おかしくて不思議な展開。そして珍味じみた個性溢れるキャラクターたち。他では得られない唯一無二の魅力を持つ貴重なエロゲです。

主人公パーティのさらなる冒険が読みたい。正確には、将覧、ハクメイ、ニコライトのそれぞれの出会いの話を読みたい。特に将覧とハクメイ。何がきっかけであそこまでの忠義に目覚めたのか、ニコ姐なしでどう生き延びてきたのか、超気になる!
続編でも会報のSSでも外伝小説でも何でもいいから読みたい。よろしくおねがいします。

大馬鹿ご一行の次の冒険譚マダー?(・∀・)


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20:50  レビュー | Comments(0)
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