2017/02/03

シルヴァリオ トリニティ 感想

シルヴァリオ トリニティ

『シルヴァリオ トリニティ』

light

★★★★★


シルヴァリオ トリニティ
amazon

lightの燃えゲーの片翼を担う高濱・昏式ラインの新作シルヴァリオ トリニティコンプリートしました。
(→『シルヴァリオ ヴェンデッタ』感想へ)

総評

言いたいことは2つ。

一。面白かった!
初っ端からエンジン全開で開幕、緩急つけながらプレイヤーを引っ張り、最後は満を持しての大盤振る舞い。何はともあれ面白かった楽しかったありがとうございましたで満足しながら終えられました。

二。続編だわこれ。紛れもなく前作からの続き物であり、手を出すのは前作プレイしてからの方がよさそう。
もちろん新規への配慮も見られるし、単体でも楽しめることは間違い無し。でもそれは単純に勿体ない。前作であるシルヴァリオ ヴェンデッタと直接繋がる物語だし、前作ネタも大量に出てくるし、そもそもキャッチコピーの「英雄」ってのがもう既にヴェンデッタありきだ。

というわけで、ヴェンデッタのファンなら言うまでもなく買い。もしトリニティから入ったのなら今すぐ前作買うべき。今初めて興味がわいた場合でも、両作品とも良い作品なので、熱いバトルものが好きなら安心して突っ込みましょう。

テキストがクドいとかシナリオの完成度は前作に劣るといった欠点もあるし、シリーズ未経験者に単体で薦められる代物ではないにしろ、ここしばらく出会えていなかった大満足のエロゲであることには違いなく。見事期待に応えてくれて、もうひたすら笑顔になるばかり。楽しかったです。

――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。

シナリオ

前作同様、ネタバレ厳禁シナリオ燃えゲーのため、以下は表層部分だけをさらった浅薄なエンジョイ系レビューに他なりませんが、まあそれっていつものことだよね!


狂い哭け、お前の末路は”英雄”だ」というキャッチからもわかる通り、前作に登場した光の英雄クリストファー・ヴァルゼライド総統閣下が大きな存在感を示しています。英雄のお友達やら英雄のファンやら英雄の後継者やら……どんだけ英雄に振り回されてんだよと言いたくなる惨状、それがシルヴァリオ トリニティ。

客観的に見れば一つの人物に作品全体引っ張られすぎにも程がある。でも、前作ヴェンデッタをプレイした者は例外無く英雄の輝きを目にしたものだから、それは全く不自然に見えないというかむしろ望むところだから始末に負えない。

そんな感じの、余人には理解の及ばぬ英雄中心世界であるし、前作プレイしているとニマニマできる要素がこれでもかと散りばめられているため、何は無くとも前作『シルヴァリオ ヴェンデッタ』のプレイが、もうこれ推奨じゃなくて必須でいいはず。ヴェンデッタ2でありヴェンデッタ後日談。

であるからこそ、ファンにとってはたまらん続編でありました。前作キャラこそほとんど出てこないものの、欲しかったものが存分に供給され、最後はもう納得の頷きでもって笑顔でプレイ終了だ。ありがとうございました。(ふかぶか)


英雄の残滓が漂う中、三ヶ国が覇権を争う最前線の町で陰謀やら何やらに振り回される若者達。必死に生きる彼らを巻き込んでうねる物語の流れ、あらゆる出来事は誰かの信念の現れであり、勃発する戦闘はそれぞれの生き様の衝突。正しく燃えゲーのストーリーです。

ヒロイン3人の個別ルートはどれもヒロインの魅力を十分に引き出していました。レインもアヤもミステルも皆かわいい。でも話とバトルの面白さは前作に比べると……なんて思っていたら今回ありましたよ。グランドルート。

全精力を注ぎこみましたと言わんばかりの圧倒的大盤振る舞いがそこに。それまで感じていた物足りなさは完全に払拭され、心揺さぶられまくり、限界突破っぷりに笑いつつ満面の笑みでコンプリート完了した時の満足感ときたら。

ヴェンデッタの「逆襲」とは違う今回の主人公が出した答え、実にしっくりくるものでした。アッシュというキャラにも、英雄譚を経たストーリーにも上手くハマっていて。勇壮悲壮なだけじゃないBGMも盛り上げてくれました。
グランドは規模も面白さも前作に引けを取らない文句無しの出来だったとおもいます。

ついでに初回特典アペンドシナリオをその後にやったのだけど、公式サイトにある通りの英雄vs眼鏡とかいう苦笑しちゃうような内容で、これまた笑顔でプレイ終了でございますよ。短いものの「らしさ」全開の良いおまけ。


気になる点として、相変わらずテキストはクドい。反芻大好きなのはいいけどもうちょっとなんとかならんかこれ。内容は文句無いのであとはライティングスキルの向上に努めて頂きたい。

それと、隠された謎に序盤でおおよその見当がつくようになっていて、個別ルートの展開もそれほどダイナミックに変わるわけでもないので、テキストのアレも相まって、軽く中だるみに近いものを感じました。


今回のお気に入りバトルは、開幕戦、ミステルルート最終戦、アヤルート最終戦、ケルベロス無双、ラスボス全般、そしてアッシュvs玉座の番人。一番好きなのは最後のやつ。超泣けたよ。心の真ヒロインが確定した瞬間ですよ。

キャラクター

ヒロイン3人は皆かわいい。それぞれ違う方向に魅力があって大変よろしい。


レインは真っすぐで愛らしい、俺たちの正ヒロイン。開幕戦ぶっ放してくれるのには驚いたけど、最後まで非の打ちどころのないかわいい子でした。ラスボス相手に絶望する泣き虫レインちゃんすき。
露出で勝負してくるところがまたつよい。ヴェンデッタとかアリスみたいにつるぺたじゃないからね、その豊満なボディであんな衣装見せつけられたら、そりゃもう童貞なんか一撃よな。

アヤ。一途で重い系大和撫子。とはいえアマツ一族よりは幾分かマシでアッシュさん命拾い……ってかそれつまり単に可愛くて健気でエロい、めっさ都合の良い女子じゃね。まあ最初からおっぱい揉まれて喜んでたもんな。あっグレイの悲鳴が聞こえる。
個別ルートでは眼鏡のキモさにインパクトを根こそぎ奪われてしまっていたのが不憫です。


ミステルさんは皆のお姉さん。この中二病をこじらせたゲームでヒロインやってるのが意外なくらいまともで立派な女性でした。その分アクは弱いしヒロイン3人でアッシュ争奪戦なんてことになったら最初に脱落しそうではあるのだけれど、いてくれることが大変ありがたい心のオアシス枠。
下着がえらく派手なのがツボです。まあシスターったら!/// みたいな。戦闘時ちらっと見えるのがまた嬉しいよね。


サブキャラで最も優遇されていたのはアリスさん。ツインテでロリ体型の小悪魔お姉さん、しかもCVがあの人(サンプルボイス参照)とか反則でしょう。
まあ選ぶよね。この妖艶ロリお姉さんを。ヒロイン差し置いて、肝心な場面でさ。それはもう男ならば当然のことであるから、「選択肢が用意されている」という事実に深く感謝の念を抱かざるを得ないのだ。イヤッホウ!


反対に最も可哀想な扱いを受けていたのがシズルさん。最後の衝撃の事実発覚事件は涙無しには見られない。たぶんあの土壇場で一番ダメージ受けてるのこの人よな……精神的に……。

ヴァネッサ姐さんは大変良いキャラでした。上司にしたいしお友達になりたい。キ○ガイだらけの帝国軍もまだまだ捨てたモンじゃないぜ。
ミツバさんは残念です。何が残念って、この見た目で、CVメイメイで、それに適した展開まで存在して、H無しってのが残念です。ディレクターはロリコンに違いない。


全キャラ中ぶっちぎりで印象に残ったのがギルベルトとかいう鬼畜眼鏡。こいつは「キモい」の一言に尽きる。思考口調行動全てがキモい。戦闘中の指パッチンが最高にキモい。アヤルートの眼鏡が最もキモかったけど最後がこれまた死ぬほどキモかった。もうたまんない! 『シルヴァリオ トリニティ』はギルベルトゲーと言っても過言ではない。アペンドシナリオで総統に眼鏡割られてるCGが欲しかったな。

ダインスレイフさんは、前作のデッドエンドさんがいまいちハジけきれなかったのと違い、存分に暴れ回ってくれたのが嬉しかったです。本気になれば何でも出来るよね常識的に考えて。本作の面白い死に方担当でもある強欲竜さんに敢闘賞を。

そしてラスボスさんですよ。スーパーカッコよかった! 打倒すべきラスボスに褒められて嬉しくなるとか一体どういうことだ。明後日の方向にいっちゃったとはいえ、眼鏡と違って可愛げのある奴だし、彼がラスボスでよかった感ある。

本作の主人公アッシュさんは男も女もより取り見取りのハーレム王。途中までいまいち魅力に欠けるなあと思ってたけど、師匠のおかげで可愛くて仕方がない気がしてきて、最終的に好きになってしまいました。歴代最も主人公らしい主人公じゃなかろか。



アッシュ役の佐和真中さんとレイン役の奏雨さんの熱演が光る。アッシュは光モードと通常モードの演じ分けが見事でした。声優さんすげぇ。
眼鏡のキモさ、煌翼の男前さ、師匠の渋さ、グレイの人間っぽさも素晴らしい。声優さんすげぇ。他の配役も演技も総じて完璧、文句無しのボイスでございました。特にシズルの声優さんはどっかでまた聞きたいお声。


音楽

るんたた るんたた るんたた るん♪
が頭から離れない。BGMに電波ソングを持ってくるのはやめてくれないか。頭とろけるよ~。

というわけでボーカルの入ったBGMが多くてめちゃ豪華。もうこれだけで金払って良かった感あるよ。
「死想恋歌」と「冥王と月天女」が神がかっていた前作と比べると少し見劣りするものの、今回もやっぱりサントラ欲しくなる楽曲群。はよ。


まとめ

ヴェンデッタファン大満足の続編。まずはヴェンデッタをやれ、話はそれからだ。

前作と比べると「遊び」が出来たのが大きな改善点。眼鏡を筆頭にいじれるキャラも多いし、窮屈さも感じない。
反面、ストーリーの幅や深度や面白さは少し下がる、それでもグランドで大復活。結果的に同じ五つ星評価ご進呈。

続編である以上、「前作好きならマストバイ」以外にレビューとして言うことは無いのだけれど、ともあれ面白かったし買ってよかったです。最近エロゲに絶望しかけてたんで貴重な作品でした。

ひとまずキリよく終わったことだし、次は完全新作に期待したい。とはいえ同じ世界観のシリーズを続けるならそれもよし、なんならシルヴァリオFDでもいいよ。
このラインの次回作を楽しみに、再プレイと追加要素目的でヴェンデッタの全年齢版の購入を検討する作業に入りましょう。

その後のハーレム&横恋慕修羅場編マダー?(・∀・)

『シルヴァリオ トリニティ』応援中!


 >>レビュー目次へ


©light
01:16  レビュー | Comments(0)
Comment

管理者のみに表示