2017/08/31

好きなインディーゲームを4つ挙げる 2017年夏

Undertale日本語版発売記念みたいなアレで、今日は唐突にオススメのインディーゲームを紹介したいと思います。


VA-11 Hall-A


VA-11 Hall-A
ジャンル:サイバーパンクバーテンダーアクション
日本語:対応(予定)
プラットフォーム:PC、PS Vita(予定)
2016 / Sukeban Games


PC-98時代の日本のゲームをリスペクトしたベネズエラ産ビジュアルノベル。先日、11月に日本語追加 & Vita版が発売されることが発表されました。詳細なレビューはその時また改めて書くとして、今回は簡単に紹介。

バーテンダーアクション」と銘打ってはいるものの、やることは材料選んでカクテル作るだけで、基本的にノベル形式のマルチエンディングADVです。バーテンダーとして客に酒を出しながら話を聞く……それだけ聞くと大変地味な内容ながら、実際にプレイすると驚くほど引き込まれるゲームになっています。

退廃的近未来都市の雰囲気作りがよく出来ている、客の話がリアル、キャラが良いしシナリオも音楽も良い――それらは確かにその通り。けれど、最も重要なのは、ユーザーにバーテンダーをやらせるというゲームコンセプト。

このゲームのカクテル作りは特に面白いものではなく、レシピを見てその通りに作る簡単な作業です。
気さくな常連、面倒くさい一見さん、ロボット、犬……やってくる客はバラエティ豊か。主人公の生活もかかっていることだし、とにかく毎日お客と会話し、彼らの注文するカクテルを作って出していく。

「イったフリをしたことがあるかって聞いてるんだ」……初っ端からセクハラの洗礼を受ける

すると、いつしか常連の「いつもの」を覚え、いつもと違う注文をされると「何かあったのか?」と思うようになります。よく出るカクテルの作り方や、そのお酒の持つイメージも自然と覚えていき、漠然とした注文をされれば、「この客にはこれかな」とか「今日は売上げ少ないし高い酒にしてやろう」とか考えるように……つまり、プレイヤーがバーテンダーとして成長していくのです。

このゲームでプレイする内容は、「テキストを読む=会話を聞くこと」と「カクテルを作ること」。それらはまさしくバーテンダーの仕事であり、「バーテンダーアクション」とはあながち大げさでもない気がしてきます。

システムとシナリオがプレイヤーをバーテンダーに仕立て上げ、その仕事を通じて、主人公ジルに感情移入させ、作品世界の中に引き込む。もうお見事と言うほか無い。ノベルゲームの一種には違いないのに、ただテキストを読み進めるのとは段違いの没入感があります。

バーで交わされる大人の会話、個性豊かで魅力的なキャラクター、レトロなグラフィックで描かれる非日常世界の日常。好きな飲み物を用意して、何にも邪魔されずゆったりとプレイしたい、珠玉のビジュアルノベルです。


HuniePop


HuniePop
ジャンル:デートシミュ + パズル
日本語:非対応
プラットフォーム:PC
2015 / HuniePot



会話とプレゼントで女の子の好感度を上げ、パズルをクリアしてデートを成功させ、最終的にベッドインすることが目的のゲーム。

隠しキャラを含めた攻略ヒロイン数は総勢12名。そのうちの実に半数がビッチである。(推定ビッチ含む)
中でもAudreyというキャラは、普段からFワードを連呼する口汚いジャンキーという、日本のギャルゲーには絶対に存在しない系ヒロイン。コトが終わった後は背中向けてタバコぷかー。日本よ、これがビッチだ。

36歳子持ちポルノ女優や淫乱変態教師といったその他のビッチ以外にも、もちろん童貞に優しい純真キャラもいるし、褐色もいれば黒人もいる。ネコミミ娘とか妖精とかもいる。実に幅広いヒロイン達と仲良くなれます。触手もあるよ。

パズル&ナンパゲームとしての出来も非常に良く、あくまで開発者は「ゲーム」を作ろうとしているのが伝わってきます。Hな要素はあるけれど、ポルノとしてのエロゲとは明確に線を引いているその個性、こだわりもまた好ましい。

問題はスラングを多用した英語しか入ってないこと。英語がダメな人は会話が全く理解できないはず。
とはいえ、シチュエーションが限定的なこともあり、雰囲気でまあなんとかなる。話がわからなくてもパズルさえできれば攻略は可能だし、CGも全部見られます。

ちなみにSteamにおける「18禁化パッチ方式」を確立したのはこの『HuniePop』です。
18禁化パッチ方式とは: 本来Steamの審査に通らないゲームを、問題となる部分を削除した上でストアで販売し、外部サイトでパッチを配信することで本来の内容を復活させる手法。Steamストアはポルノの販売を禁止しているが、Hシーンをパッチとして切り離すことでいわゆるエロゲの販売が可能となる

Steamでは1万件を超えるレビューにより「圧倒的好評」。ゆず茶もこの個性溢れるゲームの、そして歯に衣を着せぬ少々破天荒な言動で知られる開発チームHuniePotさんのファンです。『HuniePop 2』楽しみ。


Papers, Please


Papers, Please
ジャンル:アドベンチャー
日本語:対応
プラットフォーム:PC
2013 / Lucas Pope


共産主義国家の入国審査官として書類審査のお仕事をするゲーム。
書類をチェックしてハンコ押すだけの単純作業なのに、何故か面白い。不思議と夢中になってしまう。

その理由は、主人公の生活が綱渡りの毎日なことと、変化が無いように見えて意外と変化に富んでいること。マルチエンディングも有り、幅広いプレイスタイルが存在します。

主人公の給料は薄給すぎる歩合制で、モタモタ仕事をしてるとあっという間に困窮します。金が無くて食べ物買えない光熱費払えない、こうなったら口減らしが必要だ。家族の誰を犠牲にして生き延びるか――その選択は一家の大黒柱たる主人公の手に委ねられています。

そんな状況だから、効率よくパッパと仕事をこなしたい。なのに手続きが段々煩雑になるわ、仕事机は狭いわ、怪しい勧誘は来るわ、不法入国者は絶えないわ、変なジジイはしつこいわ……現実にはつらさしか無い。

このゲームのヒロイン

上手くさばけば誰も犠牲にせず家族を養えるし、不法入国者を見破れば達成感もある。やって来る人の中にはたまに深刻な事情を抱えた人がいて、でも彼らの運命は入国審査官たる自分の胸先三寸。
真面目な公務員でいるのも、汚職役人になるのも自由。国家に忠誠を示し続けるのも、祖国を見限るのも、全てプレイヤーの選択次第。

そして、実はそこにプレイヤー自身の人間性が浮き彫りになっていることに気がつきます。家族、国家、金、正義、保身……自分は何を優先する人間なのか? それは自分が今まで考えていた通りの人物か?

シンプルなゲーム性と少々不気味なビジュアルからは想像だにしない問いを心深く訴えかける『Papers, Please』。
アルストツカに栄光あれ。


Freedom Planet


Freedom Planet
ジャンル:アクション
日本語:非対応
プラットフォーム:PC、Wii U(海外)、PS4(海外)
2014 / GalaxyTrail


人生で最も好きなゲーム。もうとにかく最高。好き。

メガドライブ時代のソニックをリスペクトした2Dアクションゲームで、即死罠が極端に少なくステージのクオリティも高い。遊んでいて単純に楽しい。2Dアクションが好きなら間違いなく気に入るはず。

音楽も良い
どこかで聞いたことあるような曲が多いものの、曲自体はとにかく良いものが多い。特にボス戦。買ってから2年以上毎日のようにサントラ聴いてます。

そして、ストーリーとキャラクターが大変に魅力的
現時点では日本語は入っていないものの、日本人にとても馴染みやすい、ケモノキャラ達による王道ストーリー。英語が苦手なら、ニコニコとYoutubeに上がっている翻訳動画を見ればオーケーだ。
ストーリー上での仲間同士の連帯感が強くて、アクションパートでそれが演出として表現されるのが、もう涙出るほどに好き。キャラ良しストーリー良し、その上アクションにも影響するとか、そんなの最高に決まってるじゃないか。


欠点といえば、開発チームの動きが極端に遅いことと、日本語に対応していないことくらい。それ以外はあらゆる要素が素晴らしいアクションゲームです。

老若男女におすすめできる本当に良いゲーム。
――ただしケモナーになるおそれがあります。なりました。


あとがき

数ある好きなインディーゲーの中から、普段ノベルゲーをプレイしている人に親しみやすいもの、ストーリーの比重が高いものを選んでみました。全部名作だから全部買おう。おかねが無いならせめてFreedom Planetだけでも買おう。(狂信者の目で)

FTL』とか『Rimworld』とか『Mount & Blade: Warband』といった、ストーリー要素のほとんど無いその他のオススメタイトルについてはまた機会があれば。

最近は日本語ローカライズされるインディータイトルが増えてきて良い傾向ですね。この調子でどんどん言葉の壁が無くなっていってほしいとおもいます。

現在はサマセで買った『Night in the Woods』をプレイ……しようとしているところ。
これも英語しか無いんだけど、どこかがローカライズしてくれないかしら。
22:40  ゲーム | Comments(0)
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