2018/05/18

Steamストアにおける二次元おっぱい弾圧事件

[UPDATE 2018/5/20]
BAN対象タイトルを追加
Valveからの回答を追加
[UPDATE 2018/5/23]
GOG.comの対応を追加

2018年5月18日、Valveによるデジタルソフトウェア配信サービス Steam が、ストアで販売されている複数のゲームの開発者に対し、ガイドライン違反を理由に、ゲーム内の「ポルノコンテンツ」の削除を要請しました。2週間以内に応じない場合、Steamストアから該当ゲームを削除するとのこと。

同内容の警告を受け取ったことが現在判明しているタイトルは以下(のSteam版)。
HuniePop /Huniepot
Mutiny!! /Lupiesoft
Tropical Liquor /Tentacle Games
Kindred Spirits on the Roof /MangaGamer
Battle Girls』、『Galaxy Girls /Dharker Studios, Sekai Project
Re;Lord 1 /Escu:de, Sekai Project
Roommates /Winter Wolves
Sakura Sadist』他Sakuraシリーズ / Winged Cloud
DEEP SPACE WAIFU』 /Neko Climax Studios, Hammerfist Studios
Karmasutra /Top Hat Studios
(推定)VR Kanojo /Illusion

これらの多くは発売から数年経ったタイトルで、今日までストアで普通に販売されてきました。中でも『HuniePop』は「18禁化パッチ方式」と呼ばれる手法をValve公認のもと導入した先駆け・カリスマ的存在であり、推定約80万本を売り上げている実績があります。『Kindred Spirits on the Roof』(邦題『屋上の百合霊さん』)などValveの担当者の確認を取った上で配信されたタイトルもあり、今回の突然の警告に各メーカー衝撃を受けている様子。

(意訳)「僕らのゲームはSteamのガイドラインに何も反してはいない。MangaGamerの人がValveの担当者と会った時だってSteamにちょっとえっちなゲームがあってもいいよねって言ってたのに」

これまで明確にOKとされていた(ESRB審査を通った)ゲームが何の説明も無しにNGとされたこと、「ポルノ」とされる部分がどこかが不明であること、上記タイトルと同等以上にセクシャルな表現を含むゲーム(『The Witcher』シリーズや『GTA』シリーズなど)が一般に受け入れられSteamでも販売されていること、二次元美少女系狙い撃ちであること、などが問題として挙がり、関係者やファンから不満が噴出しています。

この件に関するもっとしっかりした記事が読みたい方はこちらをどうぞ。
Steamの“アダルトゲーム”界隈に異変。開発者複数名が、Valveからポルノコンテンツの削除要請を受け取る - AUTOMATON
→ (英語)Several Adult Games on Steam Threatened with Removal - LewdGamer

多くのタイトルは日本語に対応しておらず、英語のゲームに馴染みの無い日本人にとってはあまり関係の無い話に見えます。
が、この件を受けて「じゃあSteamやめて代わりのプラットフォームに移ろうぜ!」となった場合、そしてそれは実際にそうなりつつあるようだけれど、その候補として挙げられているのが
MangaGamer
FAKKU
Nutaku
の3つ。

MangaGamerOVERDRIVE系列のエロゲ販売サイト。パブリッシングも行っている。CG無修正で売っていて母体が日本にあるせいか、日本からのストアへのアクセスは不可能
FAKKUはワニマガジン社と提携していることで有名なエロコンテンツ配信サイト。最近になってゲームの販売も始め、イリュージョンが参加したことで(自分の中で)話題にもなりました。こちらも無修正かつ日本の資本が絡んでいるせいか、日本からのストアへのアクセスは不可能
NutakuはDMMの海外向けサイト。だと思う。なぜか5/18現在は閲覧できるものの、長らく日本からのアクセスを遮断していたことと、DMMの性格上、いつまた日本からのアクセス不可になってもおかしくない。

というわけで見事に全て(Nutakuは若干不透明ながら高確率で)日本人は利用できません。
つまり、開発者がわざわざ「日本向けにリリースしよう」と行動しなければ、このまま上記3サイトに移行すると海外向けのエロゲ・ギャルゲに日本からアクセスできなくなります。

斜陽・縮小が盛んに囁かれる市場と、成長途上にある広大な市場との完全な分断。このジャンルのコンテンツのファンや関係者にとって、これからもずっと関係の無い話でいられるのかどうか――

また、PCゲームのポータルであるSteamと「エロ専用サイト」では宣伝効果が圧倒的に違います。加えて、たとえば『To LOVEる -とらぶる- ダークネス』『ゆらぎ荘の幽奈さん』を一般向けとして売ることが許されないのならば、周りに濃厚なエロ漫画が大量に並んでるところで果たしてそれらちょっとえっちなものがどう見えるか。

現時点ではまだ、Valveの「ガイドライン」に抵触しない内容ならばSteamで販売することができます。今回吊るし上げられたタイトルの共通点を考えると、「美少女の乳首が露出した絵」がアウトなのだと推測されます。 明確な基準は全く不明です。

しかし、昨年末から今年にかけて性的描写の存在しないThe Key to Home(『いえのかぎ』)とA Kiss For The Petals - Maidens of Michael(『その花びらにくちづけを ミカエルの乙女たち』)が突然ストアから削除された例もあり、乳首が出ていないからといって安心できる状況とは言えないでしょう。

『Sakura Spirit』から数年かけて伸びてきた、Steamに依存したヴィジュアルノベルの成長は、もしかすると、大きな転機を迎えたのかもしれません。

「二次元おっぱいホロコーストだ」

[UPDATE]
日本時間5/20朝、Valveからこの件に関する問い合わせへの返信があったことが報告されました。
(意訳)「――俺の嫁ホロコースト事件の件―― Valveから『先日の警告メールは無視してくれ。混乱させてメンゴ』」という返事が来たよ。今改めて審査し直しているところだそうだ」

ひとまず「前言撤回」「改めて再審査中」という状況であることが判明しました。
「なんで今更再審査してんだ」という根本的問題はさておき、今後のこともその審査の結果次第ではありますが、特筆すべき点は、Valveから問い合わせに対する返答と謝罪があったこと。質問してもシカトを決め込むことに定評のあるValveが返事をしたことは、わずかながらも明るいニュースと言えるのではないでしょうか。

[UPDATE]
『ウィッチャー』シリーズで有名なCD Projektの運営するストアGOG.comがビジュアルノベルの取り扱いを拡大しました。
「これは始まりにすぎない」

現時点ではどのような基準で「難民」を受け入れるのかは不明ですが、CDPは「あっちもエロ要素あるのに」と引き合いに出されている『ウィッチャー3』の開発・販売元でもあり、このタイミングとこの発言、『Sunrider』の外部パッチの存在を明言していることから、ある程度の――従来のSteam程度の寛容さはあるように思われます。

GOGは、DRMフリーを掲げている、比較的古いゲームを中心に(もちろん新作も)取り扱っているストアです。標準でDRMがついてくるSteamの完全な代替にはなりませんが、CDPはユーザーフレンドリーという点では世界でも類を見ないほど評価の高い企業でもありますし、今回の動きに安心感を覚えたファンも多いのではないでしょうか。
なんといっても――日本からでも買えますし!(大声)


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ところで、件のHunePotDevさんが新作に関する告知ムービーを公開しました。



『Spiral Scouts』延期のお知らせ 2018/5 → 2018/7/12
結構楽しみにしていたので残念。ちなみにこちらえっちな要素は一切無い健全タイトルです。下品な会話はあるみたいだけどw

『HuniePop 2』
新キャラ公開。

> Persona: A Little Crazy
*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
ついに貧乳メガビッチが登場!
なお、先に公開された何人かのビッチと同じくこの子も過去作『HunieCam Studio』の登場キャラ。絵柄は全然違うけど予習としてプレイしておこう。
23:59  ゲーム | Comments(0)
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