2010/12/16

紫影のソナーニル 感想


紫影のソナーニル -What a beautiful memories-
Amazon.jp

紫影のソナーニル
-What a beautiful memories-』


ライアーソフト
発売日:2010/11/26


☆☆☆☆+


ライアーソフトのスチームパンクシリーズ第5弾、『紫影のソナーニル』クリアしたので軽くレビューとネタバレ感想をば。
今回のスチパンは大変乙女チックでした。18禁乙女チックゲー。

総評

正当に進化したスチームパンクシリーズ新作といった作品。また(一本道なのは変わらずとも)ボリュームも随一。インガノックやシャルノスの好きな人ならかなり気に入りそう。
今回は恋愛や人の心というものに重きを置いていて、スチパンシリーズの世界設定、つまり結社やら碩学やらカダスやらにはあまり触れられていないので、そっち方面を期待したシリーズファンは少し肩透かしをくらうかも。過去作キャラもおらず、『漆黒のシャルノス』で活躍した新大陸紳士ハワードも残念な事に出てきません。全国のハワードファン涙目。(´・ω・`)。
逆に言えば、シリーズ初めての人にはすごく良い気がします。わりとキャラゲーなのでそっち方面の楽しみ方が合いそう。

いくらか投げっぱなしの部分があるのが少しモヤモヤ。
でもそれは、リリィとエリシアの物語という観点からすると当たり前のことかも。…となんだか納得できてしまう辺りがズルい!(調教済み)

上のリリィとAのイラスト、まさにこんな感じのゲームでした。この構図がイイなと思えるなら迷わず買い。
乙女チックでファンタジーで悲しく美しいお話。とても良かったです。

――以下ネタバレ感想へ続く。


シナリオ

全てが終わった後のNYで、かつての人々の残滓に出会い触れる物語。
人間の心。想い。強さ。そして記憶。人ならざるものの戯れへの抗い。

始まりが既に悲劇の後ということで話の内容が基本的に悲しくて切ない。途中までNYの人々は地下世界に転移させられたんだと思ってました。そう「あるいは」と思っていても突きつけられる「全員死んだ」という事実。超悲しい。
そんな彼らからの証言・遺物を集めながら恋人が最後にいた地、元凶が座す地へと向かう旅を追う――というこの物語の形式。容赦無く悲惨です。
どこまででも暗く悲しい物語になりそうなこのストーリー、恋愛と人の心と強さを真ん中に通す事でとてもきれいなお話に。出てくる人たちが誰も彼も素敵で。
読後感も素晴らしかった。ラストがちょっとファンタジックすぎると思わなくもないけれど、可愛いおさなごリリィだしそれもアリです。

伏線というか謎の部分がわりとテキトーに放り投げたままなのがちょっと気になりますw
エジソン卿はどうなったの?機械姉妹あれだけ?ジャガーマンさんとは一体?などなど。
エジソン卿はともかく、ジャガーマンさんがアレすぎる。アステカのジャガーの戦士でチクタクマンの召使?すごくよくわからない経歴だよジャガーマンさん!…でも彼楽しいので問題無い。あの御姿はナワル=変身で実際は人間なのかしら。
チクタクマンはファンクラブ会報にもちらりと出てきていつの間にか消えてた気がするんだけど、もう今回で退場なのかなぁ。エジソン卿としてはもういいけど、チクタクマンとしてはまた出てきてほしい。イマイチよくわからん存在なので。

キャラクター

エリシアさんが姿形を変えて無双しまくり。エリシア=過去エリシア=リリィ=薔薇の魔女とかそれどんなチートですか。ああいやリリィとエリシアはイコールではないのか。
過去エリシアさんから現在エリシアさんの間で声変わりしているというのがまたw どうしてこうなった状態。でもアランを失ったのだから、と納得できてしまうのが過去エリシアさん。少女時代のエリシアさんなら萌えゲーでも余裕でヒロインいけるね!

ゆず茶の一番気に入ったキャラは、マオ。半分は中の人補正。高槻つばささんの声は素敵だなぁ。
泣き笑いとかすごくグっときました。あれはいいものだ。
ルシャも思ったよりこまっしゃくれた感じで良かった。
あとネコビトの主ルース。あんな良キャラだとは!ああルース・B…。エリシアさんが抱く場面超泣ける。

登場キャラはほんとにみんな良かった。エジソン卿の周り以外は。
今回やシャルノスみたいな、章ごとにキャラを追っていく形式のはそれぞれドラマもあってキャラの魅力がわかりやすくて感情移入しやすいですね。
ルチアーノさんにはもうちょっとそういう出番が欲しかったかな。

キャラクターというか何というか、ジョンと一両だけの地下鉄もすごく愛嬌があって。萌え。そう、これは確かに萌え…無機物萌えというやつか!(たぶん違います)
プレイして最初にグっときたのは ジョン「キューン」 でした。ジョンかわいいよジョン。

そしてリリィ。莫迦で可愛い少女。
正直最終章の序盤のリリィはイラっときました。(゚Д゚)。それにとにかく「わかんない」が多くて。かわしまりのさんの言い方もいちいちイラっとw いるよ!こういうめんどくさい子いる!
そこにジャガーさんが登場した時なんか、よーしいっちょこの聞き分けのない子を引っ叩いておやりなさい!などと思ったけれど、そこから後は何だか突如として素敵なキャラになってましたリリィ。
アレか。少女から女になったからか…!

H

というか、そう、まさかまさかリリィのHがあるとは夢にも思いませんでした。桜井さん舐めてましたスミマセン。(土下座)
これは昨今の規制に対する挑戦とかそんなのか、とふと思ったりも。500歳のロリっ子と同様に成人女性のイデア界での少女姿、みたいな。
それはさておき、とにかくリリィのHはおもしろかったです。Aのカウントダウン射精とかもうね。お前どこのAV男優だよと。CLOCKUPの抜きゲーにでも出演する気かと。→参考
Aさん、最初に出てきた時から着せ替え趣味のロリコン変態ストーカーだと思ってたら案の定ってかむしろ想像以上でした。さぞかしアランも(略)
でもHシーンがあってなんだかすごく満足した。(・ω・)。


リリィ役のかわしまりのさんがほんとに素晴らしい。上手いし可愛いし台詞多いしで、完全なるかわしまりのゲー。このシリーズはどの作品もどのキャラも素晴らしいお声なのだけれど、今回のリリィはズバ抜けてます。映画なら本年度主演女優賞間違いなし。(近年稀に見るベタ褒めでございます)

Aの淡々としたお声も良かった。特にHの時とかおもしろくて。こういうのもまた上手なんでしょね。

高槻つばささんのマオが妙に好き。まとわりつくようにひひひと笑って。嘲るように慈しんで。

それとすごく印象的なのが、毎度登場時には挨拶を欠かさないジャガーマンさん。ブエノス・タルデス!
ジャガーマンさんの声聞くとなんか無性に楽しくなってくるんです。これは良いテンション。

システム

システムが徐々に進化してますね。「クリックで音声停止」ON・OFF項目とか大変助かる。それにヴァルーシアまでと違って、Windows 7でプログラム終了時にRScriptエラーが出ることも無くなりました。
「用語集」も項目が整理され、文章も心なしかわかりやすくなった気が。

まとめ

インガノックの時のような、前作のヒルド様のような、個人的に深く深くハマるところは無かったものの、全体的にとても楽しめました。エジソン卿周りが放置に近い点も、全部スッキリ解明!というタイプの作品じゃないのはいつも通りだしなー。
途中ちょっと少女趣味すぎるだろこれは…と思ったところもありました。でも終わってみれば心沁みててやっぱこのシリーズ好きだーというわけで

ソナーニルWebノベルマダー?(・∀・)




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