2011/04/20
つよきす3学期 感想
![]() Amazon.jp | 『つよきす3学期』きゃんでぃそふと 発売日:2011/3/31 ☆☆☆☆+++ |
『つよきす3学期』コンプしました。
今までプレイしたADVの中で一番ボリュームがあったかもしれない。総プレイ時間56時間(笑)
総評
めちゃくちゃ良かった。大当たり。
「つよきす」シリーズ3作目というだけで色眼鏡無しでは見られない本作、そういった先入観を吹き飛ばすほどの出来でした。
☆5つ評価も考えましたが、欠点も目につくので4つに。実に惜しい。
今回は恋愛アドベンチャーというより、「仲間達との学園生活アドベンチャー恋愛付き」という感じ。
この作品の魅力は、一般的な萌えゲーキャラゲーシナリオゲーとは少し違い、日常の楽しさにあると思います。その意味で雰囲気ゲーに近いか。
「つよきす」が好きな人には断然おすすめできます。相変わらずのキャラ達と、タカヒロテイストとはまた違った面白さ。正しく「つよきす」の続編であり、新しく、そして楽しい。
基本的に旧作ファン向けですが、シリーズ未経験でも本作だけで十分楽しめるとは思います。その場合は蟹沢きぬと佐藤良美をまず攻略することを推奨。
ちなみにゆず茶は無印つよきすはコンプ済み、2学期やみにきすその他は未プレイでございます。
――以下長文感想へ続く。
シナリオ
この作品、さかき傘さん担当のメインヒロインルートと、「つよきす2学期 ポータブル」からの逆移植+熊川貴族さんによる新規アフターストーリー のサブヒロインルートの二部に分かれていて、書いてる人が違うせいでお話のクオリティにかなりの差が。
(以下グダグダと文句が続くので小文字)
サブルートは本当に酷い。しかも無駄に長く、グランドエンドを見るために攻略必須なのがタチ悪い。
逆移植部分はもはやシナリオどうこう以前に日本語がダメ。ついでに英語も。エキサイト翻訳丸写しの英文を出されて目が点になりましたよ。
アフター部分はいくらかマシで、普通のえろげーに落とし込んだ感じ。サブヒロインの可愛さは比較的よく描けていたと思います。Hシーンも頑張ってたところは評価できるけれど、それ以外は展開がお粗末だったりとやはりダメ。
とにかく、「無いほうがマシ」と心底思うようなサブヒロインルートでした。
(以上です)
――と、マズいところをディスるのは最初に済ませておいて。(嫌いな物から片付けるタイプ)
メインシナリオのテキストの質は相当高レベル。面白いし、じーんとさせるのがとっても上手。
共通~メインヒロイン7人のルートは大変楽しめました。コメディにいい話や燃えがいい塩梅に混ざって。もうとにかく日常が楽しくて。理想的な学園生活と友情がたまらない。
ちなみに、プレイ時間が多いのはセーブタイトルをほぼ全て確認していたせいもあります。ネタばらしとか小ネタとかいちいち凝ってて面白くて、つい。(・ω・)。
敢えて難点を挙げるとしたら、ルートにもよるけれど、全体的にまったりのっぺりしていて、メリハリや盛り上がりに欠ける印象を受けたところ。
しかし今回みたいなまったりムードはむしろ好みだったりする。親友と寝転びながらグラビアを眺めたり、他のクラスの知人とお泊りしたり、そんなシーン大好き。
ただやはり、特にエンディングにかけて、もう少しグッと盛り上げてもよかったと思うところはありました。
旧作と同じような道筋を辿るルートも一部ありますが、キャラクターの背景を考えると避けては通れない問題なのでしょう。違和感を覚える事も無く、個人的には問題になりませんでした。
まぁそもそも、続編と称して同じキャラに関係構築やり直しさせる時点でどうかと思うw その制限内でのお話はほぼ満足行くものでした。
キャラクター
乙女さん>>素奈緒>瀬麗武>その他
本作は最初から最後まで乙女さん無双(二つの意味で)。文句無しの乙女さんゲー。
今回の乙女さんは世話焼き姉っぷりが高じたあまりカーチャンの域に達してます。
J( 'ー`)し <レオ、おにぎり美味いかい
だがそれがいい。乙女さんだいすき!
また、乙女さんの裏ルートとも言える素奈緒ルートが素晴らしかった。伏線(?)張りまくりで話は良いしレオは熱いし素奈緒がかわいいし。
どの子もかわいいけど、レオとお似合いなのは素奈緒だね。
それとパジャマはよいものです。
2学期から登場の瀬麗武が意外にもなかなか。素奈緒クールというやつ?(字が違います)
乙女さん並に強いのに、心はすごく弱々しいところがかわいらしい。そして間違いなくM。(`・ω・)。
素奈緒といい、2学期キャラが妙にかわいいふしぎ。
小蟹ちゃん。カニルートは泣きゲーでした。(断言) スバルが…スバルがー……。
無印とのエンディングの違いが嬉しいやらかなしいやら。今回のスバルはちょっとレオに甘すぎます。
だがそれがいい。スバルだいすき!
よっぴー、なごみん、姫辺りはこれといって新しい感動みたいなのは無かった。
特によっぴーとなごみんはいちゃラブやHが少ないせいで、ヒロインとしての魅力を発揮しきれてなかった印象が。エロエロでこそのよっぴー、ツンとデレとのギャップが魅力のなごみん、どちらも割を食ってしまいました。その点ではカニも同じかな。
そして忘れちゃいけないのが
イイ奴で強くて真面目で難儀で、大変良いキャラ。ライバル成分控え目だった今回の作り方はとっても好み。ムカつかないし。サブルートでクソキャラ化してたのが逆にイラっとした。
他のクラスにこういう奴がいるという事が、雰囲気の構築にすごく大きな役割を果たしてる気がします。
学園モノはかくあるべし。
フカヒレはまぁアレですね。ヲタ業界の進歩と共に彼はどこまでもゆくのでしょう。( ´ω`)。
あと「スリー、フォー」は最高だった。ほんと上手いなぁ。
総じてキャラクターの理解は完璧。
主人公レオを始めとして原作と比べて性格が変わってるキャラもいるけれど、掘り下げ方が若干違う程度。不自然さは感じられず、むしろつよきす愛が伝わってくるほどでした。
CG
旧作の使い回しが多いし安定してないし数足りないし、全体的に絵はダメ。
でも豆花のCGはやたら可愛かったです。サブルートで唯一褒められる点。
H
かなり少ない。Hもいちゃいちゃも。
各ルートでエロイッカイダケとかどういうことー。テキストでは何度もHした旨の描写が多いだけに余計に物足りない。エロゲなんだからヤるんなら見せろと。乙女さんのお尻をもっと出せと。
アフターストーリーで少し補完されてはいますが。サブ削ってそっちをもっと充実させてほしかった。
声
声優さん方は本当にお疲れ様でございます。とんでもないボリューム。
特に海原エレナさんと金田まひるさんw まひる朕はよく無茶やらされるなぁ。
それにしても声の力は偉大です。声がつくことで一気に面白くなったり雰囲気が出たり。
村田のツッコミとか超好き。
まとめ
これほど「迷ったら買い」という言葉が当てはまる作品は無いんじゃなかろか。興味を持ったならば買って後悔しないはず。※ただしHやサブ目的以外に限る
しかも作りがゆず茶の好みど真ん中でした。ストーリーも雰囲気もキャラも大好き。
しかし同時に、生まれて初めて通常シーンでスキップするという事態に遭遇したりも。('A`)。
サブルートは本当に要らない。何故こんなの追加したのか理解に苦しむ。きゃんでぃそふとはどこか必ずハズしてくるなぁ。
ともあれ、オマケを無視すれば傑作だと思います。ぶっちゃけ無印より好き。
久しぶりの「つよきす」ワールド、そしてその締めくくり。期待以上に楽しませて頂きました。満足。
さかき先生の次回作マダー?(・∀・)

>>レビュー目次へ
じっくり楽しまれたんですね~。
自分もなかなかに楽しめたのですが、個人的に一番楽しかったのはメインヒロイン達のアフターストーリーかも。
瞬発力のあるコメディ展開と妙にエロい内容で吹き出すわハァハァするわでとても満足できました。
てかにゃごみんが可愛すぎw
男友達のフカヒレ・スバル、そして村田の活躍も良かったですよね。
今回村田は相対しては笑えるし仲間となって頼もしいしで一気に好感度上がりました!
なのにあのサブヒロイン達の√での扱いときたらもう・・・orz
メインヒロインのアフターは軽くてHで楽しかったですねー。
にゃごみんとか、はっちゃけすぎw
サブヒロインでやさぐれた心を癒してもらいましたw
もっと長くしてメインの後にくっつけてほしかったです。
村田最高ですよね!w
スバルとフカヒレ以外にああいう良キャラがいたのがすごく良かったです。タカヒロ作品の一番好きなところかも。(今回ちょっと違うけど)
サブルートはもう完全に自分の中では無かったことになってます。ホントに。