2011/06/08

Vermilion -Bind of Blood- 感想


Vermilion -BIND OF BLOOD- 初回版
Amazon.jp

『Vermilion -Bind of Blood-』


light
発売日:2011/5/27


☆☆☆☆


Vermilion -Bind of Blood-』コンプです。
大変面白かった! 大当たり。

総評

これは予想以上の良作。地味という印象はプレイして吹き飛びました。「神咒神威神楽」の前座どころか相当ハードル上げちゃってます。
キャラも雰囲気も良いし、何より超燃える。これぞ燃えゲー。ボリュームも十分でした。

また、某アレと違って今回は最初から完成されているので心配は無用。当たり前の事ですが。

吸血鬼モノ、燃え、中二病というワードにびびっと来る人にはスーパーオススメ。
テキストが若干クドいというか理屈っぽいのと、システムが不安定なのが玉に瑕。
なお、エロゲーとして見るとアレかもしれません。ヒロインよりも男共の方が輝いてますゆえ。(゚Д゚)。

――以下長文感想へ続く。
シナリオ

B級映画チックな吸血鬼モノに中二要素を盛り込んだ燃えゲー。
めちゃくちゃ完成度高いです。このライターさんは相当上手いんじゃないかしら。
「同族殺人事件」、「主人公の過去」、「権力闘争」、「異邦の破戒者」、「狩人」、「棺の娘」、etc……こんなに大量の要素てんこ盛りで、ストーリーが破綻していないところが凄い。体験版で感じた「ちゃんとまとまるのか?」という不安は全くの杞憂でした。

王道展開もありつつ、予想できない展開の連続で、読み進めていて新鮮かつ刺激的。
キャラクターが縦横無尽に動き回っているのも良い。色んなキャラが「中二病とはかくあるべし」とばかりロックでパンクに活躍しまくり。そしていちいち台詞がカッコいい。キャーアイザックサーン!
各ルートで活躍度合いが激変しまくるのも面白い。あっちでは空気、こっちでは無双、みたいな。

ルートがヒロインごとに4つに分かれていて、全ルート踏破後にグランドルートが開かれる仕組み。
個人的な評価は グランド≧アリヤ>アンヌ>ニナ≧シェリル
グランドの熱さはプレイしていて汗出てくるレベルw 終盤のバトルもまさしく中二病。理屈っぽいところもそれらしくて。燃えゲーここに極まれりといった感じでした。
アリヤルートでは狩人師弟が大活躍すぎてもう。キャーホワイトパイルサーン!

トシローが理屈っぽいせいか、テキストがいくらかクドくて読みづらい気がしました。
しかしこの「よくわからないけどカッコイイ言い回し」こそ、この手のジャンルの正義か。

キャラクター

アリヤ>>>>>>その他
アリヤのカッ飛びっぷりは異常。他のヒロインぶっちぎりの存在感。ヤンデレとか殺デレとかの域を超えた、ある種のバケモノでございます。((((;゚Д゚))))。
こんなメチャクチャなキャラ見たこと無いよ!アリヤを生み出しただけでライターの非凡さがわかる程。
また、ヒロイン以上に目立っていたのがアイザックホワイトパイルさん。こいつら美味しいところ持っていきすぎ。惚れるしかないじゃない!くやしい!

ヒロイン勢も皆かわいいし良いキャラです。シェリルおばさんは意外と女の子で、ニナはおっぱいで、アンヌはもふもふで。(適当なフォロー)
というかヒロインとしてはアリヤよりニナがお気に入り。守ってあげたい君主属性(巨乳)。いいね!

好き勝手に暴れ回っていたケイトリン。
哀れに死ぬ運命のかませ犬かと思いきや、このビッチ意外とやりおる…。とても良いキャラでした。

アイザックはもうアレ。ラブです。
あのバーテンが一体どう大活躍するのかしら、と思っていたらえらいことになってた。そうくるかー。
アイザック×トシローの薄い本がこの夏どこかで出版されるに違いないよ。

そしてホワイトパイル(クラウス)さん。この爺さんカッコよすぎた。
中の人効果もあって、台詞がいちいち絶妙。バイロンに対する挑発とかもう最高でした。

ゴドフリ、モーガン、アルフライラといった脇役もちゃんと見せ場があってカッコよかった。
ルーシーは完全に無駄乳なのが悔やまれます。あんなにけしからん立ち絵なのに!

CG

影に何やらテクスチャを貼っていて、ライアーソフトのスチパンシリーズを彷彿とさせます。
でもあちらに比べると中途半端に見えてしまう。雰囲気は出てるけど、もう一捻り欲しかったかな。

女キャラが泉まひるさん、男キャラは全部さるかさん担当なのでしょか。どちらも大変素敵。
巷には身体が見切れたり不自然さが拭えない残念ワイドCGが溢れているのに比べ、こちらはワイド画面に上手く合ったものが多いのが印象的でした。
CGモードで見ると実はワイドどころかシネスコ並みなのに驚いたw 横スクロールするとは。


なんでこうオッサンどもは揃いも揃って良い声&名演技なのか!
特にトシロー、ホワイトパイル、伯爵。大変素晴らしかったです。
女性陣は野郎共に比べたらインパクトは薄いものの、こちらも決して悪くなく。シェリルのお声にも途中で慣れました。(・ω・)。

システム

めっさ不安定w 脅威の強制終了率!
エフェクトを瞬間表示にすると安定するとのことだけれど、どうにも寂しいので自分はクイックセーブで凌いでました。というかこまめにセーブすると落ちず、セーブせずにいると忘れた頃に落ちるという鬼仕様。
また、オートモードの設定が効かない不具合アリ。(環境依存かも)

演出は素晴らしい。立ち絵を動かしたりカットインを入れるだけの他社と比べると、表現力が一歩抜きん出てますね。不安定なだけのことはある。(・ω・)。
最大1920×1125という超絶高解像度も良い。他のメーカーも見習うべきです。

まとめ

正しく燃えゲー。
世界を巻き込む壮大な冒険譚ではなく、吸血鬼(=超越者)という題材から「生きる」という内面的な命題を問いかける「人間」のお話。それが熱くて、カッコよくて。
期待していた通り、あるいはそれ以上の作品でした。満足。

lightの燃えゲーは正田崇氏だけのものではなかったみたい。
ライターの昏式龍也氏、高濱亮氏の次回作が楽しみです。

ホワイトパイルのスピンアウト物語マダー?(・∀・)




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20:57  レビュー | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
No title
ここまで燃え尽きるゲームも珍しいですよねー。
グランドでは伯爵まで熱くなってるのがヤバいです。
アイザックなんて美味しいところを持っていくとかいうレベルを超えて頑張り過ぎでしたし。
いいぞもっとやれ。

不安要素が多かったせいであまり売れてないっぽいですが、
まあマイナーな良作という立場もそれはそれでありかなw
>四階堂さま
グランドの伯爵凄かったですよね!あの覚醒っぷりは予想外でした。
声優さんもノリノリだったのが面白かったですw

アイザックは特にアンヌルートが良かったです。どう見てもヒロインw
最初の方でバーテンやってる時にはこんな事になるとは夢にも思わず。
人気投票の順位が気になります。ヘタしたら1位も狙える気が。

ライターさんも言ってましたが、無名ライターでアクチ有りなのは結構なハンデでしたねー。
でも燃えゲーとしてはここ数年でトップレベルだと思いますコレ。
口コミでジワ売れ…するといいのですが。(´・ω・)。

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