2011/08/04
天使の羽根を踏まないでっ 感想
![]() Amazon.jp | 『天使の羽根を踏まないでっ』MEPHISTO 発売日:2011/7/29 ☆☆☆☆+ |
『天使の羽根を踏まないでっ』コンプしたのでレビューをば。
(ヨダパッチにはここでは触れていません)
総評
女装男の娘もの。いい話とバトルもあるよ!
「太陽の学園」と「月の学園」という2つの舞台から成り立っている本作。全然別ゲーの雰囲気を醸し出しながらも、それがバラエティ豊かな楽しさと深みのあるストーリーにつながっておりました。お見事。
前者では百合の花咲く女学園もの。後者では魔術飛び交うバトルもの。
どちらかというと本筋は後者寄りなのですが、両方楽しめるお得な作品ですw
また、キャラクターも素晴らしく、キャラゲーとしても魅力的。
何よりも読後感が素晴らしい。エピローグが最高です。
シリアスもありますが、タイトルやイメージイラストの雰囲気通り、明るく綺麗な物語でした。
ライターさんのコアなファンにはその辺が物足りない方もいるかも?
体験版が気に入れば断然おすすめです。とても面白かった。
――以下、長文感想へ続く。
シナリオ
ネタバレ要素が多くてストーリーには触れづらいw
構成は、太陽ルート・月ルート→空ルート→グランド、となっています。
途中下車系で、上の順番に物語の核心に近づいていくタイプ。
「太陽」は基本的に女装潜入モノそのもの。明るくふわふわでちょっとドロドロの女学園らしいお話。
照、アーリャ、ひかる先輩の魅力全快です。彼女らが超かわゆい。
ただ、決して悪くないものの、物語の本筋ではないゆえに作りは少し軽い。オマケというか、横に逸れた感のある出来になってます。シナリオ削ったりもしたのかしら。
「月」は一転して燃えゲー展開。
あやめの脳筋っぷりが炸裂しています。あやめさんマジ武闘派。
こちらでもキャラクターの魅力は十分に発揮されてます。憩先輩、羽音お嬢様、トロ先輩、皆さま大変素敵。つみれ先輩も良いサブキャラで。
太陽と月の両方をクリアするとスーパー空ちゃんタイムの始まり。(゚Д゚)。
空ちゃんかわいいよ空ちゃん。
そして、以上全てをクリア後に解禁されるグランドルート。
ようやく全ての謎に向き合うのですが、これが上手い。プレイヤーがそれまでのルートを進める中で各キャラに感情移入しているのを十二分に活用しています。
エンディングがまた素晴らしい。最後に全部持っていってしまったw
完成度に多少難有りな部分もあるものの、きちんとまとまっていて、深みのある設定、隠されていた伏線と、総じてよく出来たシナリオだったと思います。
大変面白かった。夢中でプレイしていました。
「――きっとこれは、神様を×す、物語。」
そうくるとは…!
キャラクター
照さんの扱いに全俺が泣いた。(´・ω・`)。
攻略可とはいえ、ひかるさんとセット扱いなんです…。それに展開もアレで…。
照さんめちゃくちゃいい子なのに!くやしい!お朱門ちゃんめ!
でも逆にひかるさんは大躍進。本命はそっちか!
体験版では目立たなかったひかるさん、とっても可愛かったです。これはサプライズ。
月の方では、羽音お嬢様無双。
羽音お嬢様に仕えたくなること間違いなし。お嬢様マジ素敵です。くわっ。
憩先輩も
お姉さんっぷりが素敵でした。弱気なところもよいね!
トロ先輩は、非攻略キャラという事を事前に知っていないと悲しくなりそう。
この人かなり人気出そうなんだけどなぁ。あくまでハズしてくるのか…お朱門ちゃんめ!
かなりブレのあるキャラですが、グランドのエンディングが最高でした。あれがあるべき姿なんでしょね。
空ちゃん。空ちゃんは天使。(真顔で)
一人だけルートが独立していたり、セリフ多かったり、何かと優遇されております。
ふーりんふーりん。( ´∀`)。
そしてゆず茶の一番のお気に入り、アーリャ。誰が何と言おうとアーリャ。
サブキャラだけどな!!(血の涙)
まぁHシーンは無いものと思っていたので、お口だけでもあるだけよかったです。(・ω・)。
アーリャも人気出そうなのになぁ…。お朱(ry
あと忘れちゃいけない主人公、あやめ。
あやめさん超純粋で真っ直ぐで脳筋で可愛くて。この作品はあやめゲーとも言えそう。
男の娘を最後まで貫き通すのがすごいw
何気にド鈍感なんですが、それが悪い方に作用していないのが印象的でした。がんばった。
他のサブキャラも敵役も、立ち絵のあるキャラはどれもすごく良かったです。
もっと彼らを見ていたくなるような。そんな素敵なキャラたちでした。
CG
おそらく好き嫌いの激しいであろう絵柄。
正直イマイチだと思ったCGが何枚か。しかし、可愛く描くべき絵はどれも可愛かったのでOK。
ラストの一枚絵は最高です。
何やら太ももから股間にかけての露出が目立つ気がする。
……(・ω・)b。
声
主人公が女装男子ということで全編ボイス有り。Hシーン時もあえぎます。(゚Д゚)。
鈴田美夜子さん。普段は完全に女の子なのに、Hの時にやたら声が男らしくなるのが面白かったw
ヒロイン勢はどのキャラのお声も素敵でした。
鈴田さん、空ちゃん役の佐本二厘さん、照役の佐藤しずくさんが特にお気に入り。
あと今回のゆかり教育=羽音お嬢様の感情的になるところはすごく良かったです。泣ける。
また、出番少ないながら、相変わらずかわしまりのさん、一色ヒカルさんの安定感は異常。
音楽
安心のTynwald musicとWHITE-LIPS。
なのだけれど。今回はそこまで印象に残る曲は無かった。良くも悪くも普通な感じでした。
でもサントラついてたからしばらくヘビーローテーション…って、このCD音質悪くない?微妙に音割れしてるよー…。2枚組だし容量的な問題なのかしら。とても残念。
システム
演出が何気に凝ってますね。背景もよく動く。
メッセージウィンドウがちょっと邪魔だったのはアレ。特に名前欄の横の装飾は要らないと思うんです。
システム周りは、コンフィグ設定の変更が若干だるいのを除けば、特に問題なし。
まとめ
期待以上の出来でした。
朱門優氏の前作『きっと、澄みわたる朝色よりも、』と比べて、非常にとっつきやすい、万人向けな印象。飛び抜けた何かは弱くなっているものの、ある意味では進化してると思います。
なんだかんだでシナリオ重視なため、「ヒロインの攻略」という点、女装モノ、という部分に固執しなければ、期待を裏切られること無く楽しめる良作だと思います。
体験版をさわって気になれば買い。
太陽での照とアーリャとの関係、ラストのエピローグが個人的に大好き。
とても楽しい時間を頂きました。
アーリャファンディスクマダー?(・∀・)

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そして確かにアーリャ可愛かった!
素知らぬ振りして色々美味しいトコもってくしw
ヨダパッチでも・・・
しかしなんと言っても空ちゃん!
やっぱり空ちゃんですよ~、あのツインテールの破壊力は異常ですよ~。
個人的にはめまいがするほどの衝撃でしたw
あやめファンディスクまだー?
あれ?w
でも今回はせっかく攻略ヒロイン多かったのに、照といいアーリャといい、自分の気に入ったキャラがピンポイントで…(涙)
お話的にはアーリャはあのポジションがしっくりくるんですけどね。
ヨダパッチ、先ほどやりましたw アーリャ…!
空ちゃんかわいかったですよね。
空ちゃんの私服姿は大変よいものです。
私は「お兄ちゃん」口調に衝撃を受けましたw
あやめファンディスクとな…。
さすがです。(・ω・)。
でもほんと、彼女たちをもっと見ていたいですよね~。ほんと良いキャラ揃いでした。