2011/11/08
SuGirly Wish 感想
![]() Amazon.jp | 『SuGirly Wish』HOOKSOFT 発売日:2011/9/30 ☆☆☆☆- |
『SuGirly Wish』コンプしました。思いの外良かったよ!
名前の通り、甘い甘いお菓子のような作品でございました。
総評
ひたすらに女の子が可愛いゲーム。
ふわふわの絵柄、ヒロインの性格、2つの独自システムなど、作品を構成する全てが
「可愛い女の子」を表現することにつながっております。
数ある萌えゲーの中でもこれ程までに極端なのは珍しいと思う。
なので、非常にわかりやすい作品。
ヒロインに興味が持てなかったり、面白いストーリーが読みたい、という人には全く向いてません。
逆に、いちゃラヴや可愛い女の子を愛でるのが好きな人にはなかなかオススメできる出来でした。
一部アレなルートもあるけどねー……。(´・ω・)。
杏奈、朱音目当てのいちゃラヴァー(造語)なら満足できると思います。
――以下ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ
ストーリーなんて飾りです。(゚Д゚)。
体験版の時点で予想されたことですが、ストーリーはあって無いようなもの。起伏のある刺激的なお話を期待してはいけません。HOOKだしな!
その代わり、いちゃラヴっぷりはなかなか。
全リソースをヒロインの可愛さ描写に注ぎこもうというそのコンセプト、俺は嫌いじゃないぜ…。
しかしながら、それに失敗してるルートがありますw
愛ルートは普通の萌えゲーそれ以上でも以下でもない、至って平凡なお話でした。個別の序盤は悪くなかったのだけれど、テレビ云々のところから一気にグダグダに。
そんなアレコレいざこざ無しでいきなり付き合っちゃってよかったと思うんです。
だって杏奈と朱音ルートがそうだものw
愛ルートはこの作品のコンセプトを全く理解してないように思えるんです。
あとどうでもいいけど、テレビ出演にそこまで大喜びできるって…90年代の空気を感じる。
ひなもそこまで悪くはないものの、愛と同じような感じ。
胡桃ルートは個人的には結構好きです。テキストが肌に合ったのと、青山ゆかりボイスが
高レベル安定だったのと、胡桃のエッヘン顔が好きなので。(・ω・)。これらはまぁフツー。
そんな中で輝いているのが、杏奈と朱音ルート。
この二人のお話がこのゲーム最大の魅力です。
両ルートに限定すると、キッキンとかの高レベルいちゃラヴゲーに匹敵する破壊力ですよ。
もうひたすらに可愛い。ヤバイ。ニヤニヤしすぎて表情筋とそんな自分がヤバイ。
主人公好き好きーとベッドの上を転がってる杏奈、会えなくて寂しくて泣いちゃう朱音。
……(*´∀`)。
まぁやっぱりストーリー自体はテキトー、というか、わりとズコーなんですが。そんなの
杏奈と朱ねぇやの可愛さの前には些細な問題だよね。(満面の笑みで)
キャラクター
朱音≧杏奈>>胡桃>>>(越えられない壁)>>>愛≧ひな
愛はお尻を出すところがピークでした…。
キャラ自体はかわいいのだけれど。とても惜しい。
ひなは愛ルートではウザキャラ化、本人のルートでは「らしさ」が鳴りを潜めたりと、
愛以上にシナリオに殺されてしまった感じ。かわいそうに。
対して、杏奈は半ば杏奈ゲーと言えるくらい輝いていました。
もうお腹いっぱい。ラブラブにもほどがあるわ!
「ん~ふ~ふ~」がしばらく頭から離れないよ!わぁい。
そして我らが女子寮長、朱ねぇや。
大人ぶりつつも実は乙女…ってことで期待通りの可愛さ。ちょっとあざといくらいにw
ライターさんはよくツボを心得ていらっしゃる。泣き出すところなんかもう、殺す気かと。
胡桃…胡桃は寮生じゃないのが痛かったね…。寮での雰囲気が良いだけに。
ちっちゃいツンデレ青山ゆかりかわいい。最後に子供っぽさ爆発するのだけが少しアレ。
そう、総じて女の子が子供っぽいのです。
たぶんこれは狙ってやったのでしょう。皆が皆、おまじないや占い大好きな、恋に恋する少女。
その辺りは好き嫌いが分かれるかも。
あ、あとサブキャラも良いです。
美佳とシスター・サラ。この二人は真海さん原画なのかな。そのビジュアルもさることながら、
小動物チックだったり飲兵衛シスターだったりおっぱいだったり。
美佳攻略とサラ先生のおまけストーリーの続きパッチまだー?
CG
すっごい斜め構図…なのはさておき。
作品の雰囲気にすごく合ってると思います。ふわふわ乙女ちっく。かわゆい。
HCGもエロ可愛いくてバランスも良い感じ、なのだけれど。
安産型らしい朱ねぇやのお尻CGが無いのはどういうことかと。(血の涙)
ただ、愛のお尻とパジャマはよいものです。(・ω・)b。
音楽
なんだか珍しくBGMが気に入りました。
特に「今日の午後の談笑」「私から貴方まで、私から貴方の為に」が好き。
音も良かったと思います。
声
ヒロイン勢は総じて鉄板布陣。青山ゆかりさん、かわしまりのさんの安定感は異常。
美佳役の真中海さん、ちょっと演技過剰でしたw だがそれがいい。(信者発言)
ただ、こちらはちょっと音が良くなかったような気がする。気がする。
システム
HOOKお得意の謎システムが今回もあります。
「ガーリートーキング」と「ロマンティックレシピ」。
前者は要するにヒロイン視点のマルチサイト、後者はヒロインの願望。まぁそれだけのことですw
杏奈と朱音、それと胡桃ルートではこのシステムがとても効果的に機能していました。
単なるヒロイン視点だけでなく、妄想全開モードというかw ニヤニヤが止まらない。
「ヒロインをより可愛く見せるために」という目論見は概ね成功でございます。
こんなのわざわざ銘打つようなものか?なんて思っててすみませんでした。(土下座)
「ロマンティックレシピ」は、システムというか単なるキャラ設定なのですが、この「レシピ」を頭に入れながらプレイする方がずっと楽しめます。わりと必須知識。
ゲーム内には全く出てこないのが少し不親切に思えました。軽くキャラ紹介ページみたいなの用意して確認できるようにしたら良かったんじゃないかなー。マニュアルにも一言しか載ってないしね。
あと演出。
セリフ途中で表情が変わったり、ガーリートーキングでのFキー演出とか、結構頑張ってて好印象。
Fキー演出は面白いからもっと欲しかった!(アレに何の意味が?などと考えてはいけません)
まとめ
一部ルートが悪かった、というよりも、杏奈と朱音ルートが素晴らしかったと言うべきか。
他は☆3つレベル。対してこの二人は☆5つもいける。
「いつものHOOK」からは確実に進歩しております。
そんなわけで、つまるところ杏奈と朱音限定の良質いちゃラヴゲー。
厳密にはいちゃラヴ(二人の関係)というよりも、ラヴ状態のヒロイン特化、という感じなのですけども。
夢見る少女の恋の願いごと。そんな甘い雰囲気で統一されたゲームでございました。
糖分、可愛い女の子分の補給にどうぞ。
なお、プレイ前には公式サイトで「ロマンティックレシピ」と手作りムービーを見ておくとよいです。
レシピに沿ってお話が展開しますゆえ。
朱音と美佳ファンディスクまだー?(・∀・)

>>レビュー目次へ
Comment