2012/01/11
恋するコトと見つけたり! 感想
![]() Amazon.jp | 『恋するコトと見つけたり!』Fizz 発売日:2011/12/22 ☆☆☆++ |
黒タイツに定評のあるFizzの新作、『恋するコトと見つけたり!』コンプしました。
総評
Fizzの以前の作品にあったアクが抜けきって、えらく無難な出来になっていました。
短所と長所を平均化したような。あと規模も縮小してますね…泣ける。(´Д⊂。
個人的にはトンがってた前の方が好きかなぁ。いや、トンデモ展開や未完成は別としてw
とはいえ、ドタバタハーレムものとして一定以上の水準にあるかと。それ系が好きな人に
とっては安心して楽しめるクオリティ。たぶん。
全員クリア後にはハーレムルートも有り。エロエロですw というかほぼエロ。
話の構成上、個別ルートではその他のヒロインをフることになるのですが、それがなかな
かに心苦しい。皆良い子だしね。
なので個別クリア後にハーレム開放、というのは上手い。明るく楽しく終われます。
というわけで、明るく楽しく軽ーいドタバタハーレムがお好きな人には結構おすすめ。
あと、パジャマゲーなので、パジャマ好きな人にも。(゚Д゚)。
これといった欠点は無く、買ってガッカリすることはあまり無いと思います。
――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ
基本的にドタバタラブコメで、個別では少し真面目な展開も入る定番のアレ。でも他の
作品ほどシリアスに染まったりしません。やっぱり軽ーいラブコメ。
安心して楽しめます。
が、全体的にそれほど面白くないのがちょっとアレ。(´・ω・)。
かといってクソシナリオという程でもなく、ほんと無難でした。
というか、もう少しで面白くなりそうな微妙なところw ハーレムルートのテンションで
全編勢いよく進めても良かったんじゃないかなぁ。バカゲー化するけど。
所々笑えたり面白い所はあったんだけどねー。
そこは前作さくらテイルと同じ系統で、かつ前作の方が量も質も上でした。
そんな感じで、シナリオに関しては語ることがあまり無いw
ここまで感想が沸いてこないのは初めてだ!(でも書くのはメーカー信者ゆえ)
総評でも述べた通り、構成自体は上手いと思います。こういうのを好む層のことをよく
考えられていて。あとはもう少し勢いや見所が欲しかった。
キャラクター
道端で脱ぎたてパンツをくれる月永さん、萌え。杜和はしまパンの女神様。
ぱんつ事件以外は常識的で、面倒見もよく、悩んだ時もきびきびとした杜和は好感度大。
それに比べて雪菜ときたら…。(不出来な我が子を嘆くマダムの体で)
それと皐も健気で可愛くて好感度大。
なんかこう、一生懸命がんばる子を見ている感じ。失敗しちゃった時なんかもう。もう。
これが「ダメな子ほど可愛い」ってヤツか…!(゚Д゚)。
最近アッパーな妹キャラが多かったので、こういう後輩には癒されますw
水着姿の立ち絵が素晴らしい学生会会長美良先輩。あのお尻はヤバイ。
会長は一番アウェイな立場だったせいで、嫁アピールが弱かったように思えます。他が
許婚やら隣の家の従妹やらだしね…。といっても実は相当付き合い長いのだけれど。
ちょいとシナリオが残念だったかな。惜しい。
自称本妻の雪菜。雪菜は家事万能のおしとやか系ヒロインかと思いきや、意外とダメな
子なのが少し新鮮でしたw そうくるかー。
雪菜はわかりやすい嫁ポジションで安定してました。かわゆい。ダメなところもまたよし。
あと表情が一番良かった。立ち絵の驚き顔とかジト目とか最高です。(・ω・)b。
これらヒロイン4人に共通しているのが、
「ヤったら逃げられない」 という迫力。((((;゚Д゚)))。
これをエロゲで感じるのは稀有な事例だと思いますw
「こんなハーレム状態でヤらない主人公はおかしい」なんて言う奴は、肉食系女子の恐ろし
さを知ればいいと思うの。
ヤったら最後…!結婚……!追い込まれる…結婚せざるを得ない事態にっ……!
そりゃ主人公も手出せませんよ。仕方ないよ。マジで。
サブキャラの、アホの子・暦と下ネタ担当・矢式も良いキャラでした。
特に矢式は、口を開けば残念な下ネタが飛び出すフリーダムもさ子さん。よいね!
選択肢「矢式と青姦する」を選ばない男なんて男じゃないと思うの。
CG
前作からの続投はかん奈さんのみと、原画陣はほぼ一新。
正直、キャッチーさに欠ける絵柄な気がする。嫌いじゃないけども。というかプレイして
たら愛着がわいて仕方ないんだけども。(特に雪菜と皐)
立ち絵が良い仕事してたと思います。
H
個別ルートではHが少なく感じ、これエロ薄ゲーなのかなぁションボリ
なんて思っていたら、ハーレムルートで怒涛の攻撃を受けたでござる。げっぷ。
内訳→個別ルート:各3シーン
ハーレム:2P各1シーン(計4)、3Pが3シーン、5Pが1シーン
ちなみにこの作品、Hシーンでのヒロインはほぼ喘ぎ声オンリーです。
個人的には実況中継や卑語連呼より生々しくて好きなんですが、逆にお気に召さない諸氏
も多いはずなので、ここに記しておきます。(・ω・)。
パジャマ
本作の最も特筆すべき点として、「パジャマ」が挙げられます。
全員パジャマ(寝巻き)完備。素晴らしい。
それどころか、全員パジャマH完備。(゚Д゚)。
立ち絵パジャマ完備はたまにあるけど、Hまではなかなかお目にかかれんよ…!もちろん、
最中に脱がすとか意味のわからない行為も無く、終始パジャマ着衣。
……良ゲー認定。(・ω・)b。
声
個人的に要注目声優の秋野花さんが暦役で参加。良いアホの子でした。
雪菜役の榊原ゆいさんの「ダメですー!」もなんか妙に好きw ゆいにゃんさんのお声が
これほど気に入ったのは初めてかもしれない。
全体的に、派手さは無いもののどなたも完璧な演技だったと思います。
システム
Fizz独自のD.D.S搭載。デフォルト・デレ・システム=最初からデレ化システム。
まぁ大層なものではなく、一度クリアしたら、共通部分のテキストが若干変わるってだけ。
あと、これまたFizz特有の「黒タイツorニーソ化選択」パッチもあり。(予約特典)
せっかくだからゆず茶は黒タイツを選んだぜ。タイトルバーに「(黒タイツver.)」との表示が
追加されて余計なお世話だと思ったぜ。
プログラムは戯画エンジン最新バージョン。久々に見たらえらく進化してたw
ちまちまプレイする身としては、ソフトを起動したら前回セーブした所から直接始められる
のが大変便利でした。タイトル画面通さなくていいからとてもスムーズ。
まとめ
事前予想通りの、軽ーいラブコメゲーでした。ガッカリも驚きもほとんど無し。
良いハーレムゲーだと思います。
ただ、若干面白みに欠ける印象は拭えない。
面白くないってわけじゃないのだけれど。起伏もあまり無く、コメディもそこまで勢いが無かっ
たせいかな。この点はちょっと残念。
評価の+一つ分はもちろんパジャマで出来ています。パジャマー(造語)は必携の一本。
ちなみにもう一つ分はハーレムで。
Fizzらしさはかろうじて残っており、楽しめたのにはかわりないので、次回作に期待です。
次回作…出るよね?(汗)
矢式と青姦パッチマダー?(・∀・)

>>レビュー目次へ
Comment