2012/06/10

神がかりクロスハート! 感想


神がかりクロスハート! 初回限定版
Amazon.jp

『神がかりクロスハート!』


ういんどみる
発売日:2012/5/25


☆☆☆☆


ういんどみる10周年記念作品第1弾『神がかりクロスハート!』の感想です。

総評

「萌え」と「エッチ」の両立――ういんどみるの原点回帰を謳った本作。その言葉と第一
印象通りの、いわゆる「萌えエロ」ゲーそのものでございました。期待通りの明るいエロ
ラブコメ、おまけにちょっぴりサプライズつき。

どの娘も安定してエロかわいいのが特徴です。萌えエロというか、むしろエロ
気になるヒロインがいれば安定して楽しめると思います。

また、萌えエロゲーにしてはストーリー要素も強め。
こんなにしっかりと語られるとは意外でした。頭空っぽのいちゃラブゲーかと。あいや、
一部のルートはまさにそうなのだけれどw
沙菜さん以外はストーリーに萌えが邪魔されてはいないのでそこは安心。

まぁお話にも力が入っているとはいえ、基本的にはキャラ萌えありきの作品ですね。
甘くほんわかしたいちゃラブゲーがお好きな方にはオススメできます。エロスが濃いので
そちらの満足が大きそう。ガンガン卑語言うよ!主人公が!

――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ

ヒロインに神の使いが憑いてケモミミ娘に!?ということで、神様の存在とその背景が
物語のキーポイント。何故憑いたのか、その神様とは何なのか、ちゃんと語られます。
結構楽しめました。そこが魅力とまでは言えないまでも、凡百の萌えゲーよりも頭一つ
抜きん出る程度には印象深かったです。「ナツユメナギサ」や「あまつみそらに!」とか
と少し似た系統ですね。特に萌えエロということで後者と近い。

共通パートで風呂敷を広げ、各個別ルートではほとんどブン投げていちゃラブ。むしろ
いちゃラブこそが目的に適う行為なのだ!!と言わんばかりにラブラブ。潔い。
特に保住圭氏担当のルート、高嶋栄二氏担当のこねこルートがヤバイ。聖は完全に
二人のラブラブゲーと化し、こねこは「つよきす」のなごみんばりのデレでプレイヤーの
琴線を攻撃。ヤバイ。

そんなラブラブ×5を終えると隠しキャラルートへ。
こちらは上述の通り、それまでのストーリー要素が凝縮されたお話。もちろん隠しキャラ
とのHもあります。(何故か選択肢で回避可というよくわからない設計)
それまでの雰囲気と比べると、深刻にしすぎたかなーという違和感はあります。でもまぁ
悪くはなく、ほのかに感動や寂寥感の残るラストでした。

それと、共通パートで何やら若干物議を醸したっぽい原因のオカ研の二人。
個人的には別に問題を感じず、むしろどちらも好きなキャラなんですが、このゲームの
お邪魔要員ということでウザがられるのはわかりますw トルティア姉妹を狙ったのだろう
けれど…正直失敗してるよねー。この二人が出てくるとテンポ悪くなるし。
でも小巻さんがかわいいから許す。コスプレさせたい。(゚Д゚)。

キャラクター

が大変良い。聖ちゃんは天使ですから……(某キャラ談)
いじりキャラの聖さん。実は…なんてサプライズ属性もあり。それがエロに結びついて
エロエロでえらいことになっていて。保住シナリオの「二人で」的恋愛が作用してまた。
「好き」とHが完全に融合していて、Hシーンの高揚感が凄いんだよなぁ。そりゃ某キャラ
もメロメロになりますよ!結婚してください!

そんな聖ルートと双璧を成すのがこねこ。大きくなってもこねこです。(キャッチフレーズ)
共通ではツンツンしてたこねこさん。個別に入ると瞬時にデレました。(゚Д゚)。
ロリ巨乳属性を存分に活用したこねこは強力すぎた。
こねこルートはラブが多めのラブコメ。わかりやすくてテンション高くて、大変良かったです。

わんこもとってもいい子で。エロゲ的な純真無垢な女の子。ちっちゃい子の萌え要素が
強い印象。かわいい。もう嫁はわんこで決まりでしょう。
こねこの杏子ちゃんLOVEなところが面白かったw わかる!わかるぞー!わんこマジ天使。
一部の紳士諸君のため、おしっ娘である点も特筆しておきたい。

青梅さんと沙菜さんの年上組は大変エロかったです。
青梅さんは陵辱ゲーに出たらすぐ快楽堕ちしてプレイヤーの精力を枯らしまくる系の天然
エロ巫女さん。本気で子作りするとはビックリだね!結婚しましょう!
沙菜さんは何故か妙にドキドキする。沙菜さん素敵。風呂でのソーププレイがエロすぎてもう。
毎日\いっしょにおふろ!/したい。
ただ、この二人はストーリー要素が個別にも食い込んでくるので、何も考えずにキャラ萌え
していられるわけではないのが惜しいといえば惜しい。特に沙菜ルートは、もったいぶった
まま謎で終わらせてしまうのもあり、少しキャラが薄っぺらく感じました。他のルートでは
「お茶漬けの人」扱いなのも泣ける。仲良し3人娘以外は立場的にアウェーすぎやで。

隠しヒロインについてはネタバレなので触れられません。(・ω・)。
CVが藤咲ウサさんなのと、ふわふわで大変可愛いとだけ記しておきます。

オカ研の二人は…まぁ上述の通りで。小巻さんを着せ替えしたい。

聖ちゃんが大好きな某キャラは、青梅さんルートで超輝いてました。
ぶっちゃけこのゲームで一番面白かったかもしれないw 良いはっちゃけぶり。

あと忘れちゃいけないのが、ゆず茶お気に入りの聖猫(ひじりねこ)さん。
出番少ないし、聖ルートではいつの間にか消えてる不憫な聖猫さん。妙に好き。神使が憑く
なら断然聖猫さんがいいです!ブラッシングさせてください!(土下座)
というかホント出番少なすぎですよ!もっと神使使おうよ!

CG

ヒロインの幼女時代が大変かわいいサプライズ。まさかのロリゲー。(違います)

聖と青梅さんは一枚絵が若干不安定、というか立ち絵と違うアレはよいとして。
ちょっと構図の傾きっぷりが強くて気になった。地面傾けるのはやめてください気持ち悪く
なってしまいます。ワイド画面はこれさえ無ければね…。

個人的に、わんこの笑顔が大好きです。一点の曇りも無い笑顔!これに惹かれて買った、
という部分も少しあったり。二次元はこうでなくちゃネ!


この作品で強く印象に残ったのは、聖役の波奈束風景さん。今までカッコいい系の役の
印象が強かったのだけれど、聖はすごく可愛かったです。波奈束さん、こんなに凄かった
のかー!という気持ちで一杯。普段の日常も、Hシーンも、感情的な場面も、どれも隙無く
上手くて気持ち入ってて素晴らしい。しかも安定感が抜群なのよね。
一気にトップクラスの好きな声優さんになりました。びっくり。

あと、聖猫役の丸井ことのさんボイスもなんか好きw 綺麗な声で味があってよいね。

H

シーン数は、
杏子:4 こねこ:4 聖:7(※) 沙菜:4 青梅:5 隠し:1
(※聖は自慰覗き見など非絡みシーン含む)
1シーンで連戦しまくる濃厚仕様。4連戦とか余裕であるしねー。
CG枚数は差分抜きで88枚と多くはないですが、8割方が肌色CG。そして差分がめちゃ多い。

ヒロイン全員エッチッチです。一気に蕩けておねだりしたり卑語を言うように。
卑語は主人公も頻繁に言うのが少し気になったけれどもw 主人公ボイス無くてよかったネ!

髪コキとかおしっことか、若干捻ったシチュもあり。でもほぼノーマルですね。
トイレで(主人公が)ウォシュレットをお尻に受けながら、というのは新鮮でしたw

システム

お馴染みのういんどみるのCS2エンジン。画質良くて安定してます。

最近は他にも増えてきたけれど、台詞途中で変わる立ち絵演出がやはり楽しい。ピコピコ
動いたり表情が頻繁に変わるのが良いのよね。芸が細かいの好きー。
最初の変身シーンみたいな派手なのももっと使うといいと思うんです。せっかくだから。
次回作からはまたガラリと演出を変えるらしく、そちらにも期待。

パジャマ

わんこ、聖、こねこ、青梅にはパジャマ(寝巻き)立ち絵完備。期待してなかったので嬉しい。
……沙菜さんは?ってか沙菜さんと青梅さん立ち絵少なくない?サブだから?
まぁ聖以外はパジャマH無いからどうでもいいんですけどね。やっぱり聖ちゃんは特別やで。

まとめ

つまるところ、エロの充実したキャラ萌えゲー。ラブっぷりはどの子も高レベルで、ヒロイン
が気に入れば満足できると思います。
ストーリー部分は及第点くらいか。ちょっと雰囲気との相性が気にならなくもないけれど、
隠しヒロインもいたり、おまけでついてきたと考えれば悪くはない。

後にこ~ちゃラインが控えているのもあり、どうしても前座扱いな印象がある本作ですが、
10周年記念作品の銘に恥じない出来でした。ボリュームも結構多くて。全体的に十分
まとまってると思います。安心のういんどみると言えるくらいには。
(保住&高嶋タッグの次回作への期待が鰻上り!という点で、素晴らしい前座だったとも
 言えるのはさておき)

一部ラブっぷりがハンパない満足度を叩き出す部分もありつつ、全体的には概ねそこそこ、
ということで評価は無難に星4つ。
もう少しキャラに深さがあると良かったように思います。どうも軽かった気が。
そんな細かい不満はあれど、総じて大変エロかわいくて満足。ごちです。

神使長のヒロイン調教ゲー、裏・神クロマダー?(・∀・)

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