2013/07/21
BRAVA!! 感想
![]() Amazon.jp | 『BRAVA!!』sweet light 発売日:2013/6/28 ☆☆☆☆++ |
lightの燃えゲーじゃない方の新作 『BRAVA!!』 をコンプしたので感想をば。BRAVA!
総評
「ラブでコメディなハッピーエンドADV」という謳い文句通りの作品でした。
同ラインの前作『かみのゆ』と同様、ハートフルで優しく明るいラブコメのお手本な雰囲気を保ちつつ、今回はかなりラブに注力してきやがりましたよ。ひどいニヤニヤゲーだ!(゚Д゚)。
最大の魅力は徹頭徹尾ラブコメであること。
急なシリアスも無く、睡眠薬代わりとなるでもなく、安心して楽しめるラブコメ。貴重です。
思った以上に、めっさラブラブで大変でした。()
全国のいちゃラブスキーは今すぐ彼らのピロートークを聞くんだ! おっと、転げ回りすぎて怪我しないようにな!(頭をさすりながら)
個別ルートの面白さには差があって、日向とあおいの個別ルートをプレイするまでは
( ´ω`)。oO (悪くないけどかみのゆの方が良かったなぁ)
なんて思っていたのだけれど、この2人のルートがヤバかった。まさに期待通りの、甘さラブラブさハートフルさ。真面目に演劇やっているストーリーも面白かったです。
優しくてスッキリ気持ち良いハートフルなラブコメを楽しみたい方にはかなりオススメ。
エロもしっかり濃い目、とはいえガツガツした攻撃的なノリとは一線を画すため、雰囲気がぬるいと感じる方はいるかもしれません。まぁ見た目でわかるか。
ちなみに、プレイにあたって、ほんの少しでいいから体験版をやっておくと良いと思います。
――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ
劇場再興のお話と聞いていたのに、ほぼ完全に演劇ゲーだったでござる。
そのため演劇にはかなり力が入っています。劇中劇って労力2倍な感じで大変そうなのによくここまで組み立てたなぁ……と変な感心をしたり、普通に劇に見入ってしまったり。
でもヒロイン5人全員の話が演劇を通じて進むのはちょっとくどいかなーと思いました。適度にはしょられているし雪乃姉妹とかは脇に逸れるとはいえ、ずっと同じ劇を見続けたせいで、完全に劇場の常連気分である。(゚Д゚)。
逆に、演劇から脇に逸れたヒロインのお話が中途半端に感じてしまったりも。キャラゲーという印象が強いのはそのためです。
また、スキップの仕様がシーンごとに(?)なっているのも相まって、各ヒロインのルートでいくつか同じイベントを経由することが、周回する上で少し面倒でした。
雰囲気はすごく良く、つい笑顔になってしまう癒し系。
主人公達の周りの大人も、モブキャラも、誰も彼もが良い人で、そんなとても優しい世界にほっこり。うむ、こういうの大変好みでございますよ。このハートフルさを期待していたんです!
それに、テキストの端々に情緒を感じるのよね……。
何気ないキャラ同士の会話とか、しずねぇと晩酌のシーンとか、Hの時の睦言とか、いいなぁと思う箇所がかなり多かった。Hシーンで、雨音や蝋燭の炎、世界が自分たちを見ているように感じて「どうか祝福されますように」ってところとか、めちゃロマンチックで好き。
個別ルートの評価は
日向=あおい>>しずく>ナナミ≧みなも。
ほぼ2分化されておりますね。しずく・ナナミ・みなものルートはキャラゲーといって差し支えないお話で、シナリオ的には特にコレといったところのない、いちゃエロキャラ萌えルート。
対して演劇メインな日向・あおいルートはヤバイ。(゚Д゚)。
日向ルートは日向の魅力がハンパなく、ヒロインの成長物語としても、いちゃラブピロートークゲーとしても、一気に作品の評価が上がった程良い出来。凄かったです……。(KOされながら)
あおいルートは正しくメインヒロインといった感じの豪華なルート。
後半のあおいの変化は若干アレなものの、山場の引きからラストにかけての展開はかなりの面白さ、そしてハートフル。まさかこんなところにサブキャラのサプライズを入れてくるとは!(゚Д゚)!
このルートを最後に残して正解でした。大満足でございます。
初回特典パンフレットのインタビューにもある通り、このBRAVA!!は「輝くヒロイン」が主軸な恋愛物語。
――ヒロインは可愛く、ひたすらに可愛く。
――主人公はヒロインのために奔走し、支え、そして寄り添い共に歩む。
ニヤニヤと笑顔が止まらない、実に幸せな時間を頂きました。(*´ω`)。
キャラクター
ナナミ>日向=あおい>しずく>みなも。
ナナミかわいいよナナミ。天真爛漫で良い子でCV:奏雨ですよ。好き!
ふとくたって気にしない! ことあるごとに「豊かな体型」なんて描写されたって平気! むしろもっと外見ふとくすべき! イェーイ P・O・T・E ぽてぽて うぉんちゅー!
もうひたすらマスコット的愛らしさが溢れまくりで……ナナミはかわいいね~。(ポワワ
日向ルートに入るまで、このゲームはナナミを愛でるゲームでした。ナナミ好き。
日向はアレです。伏兵、ブラックホースというやつです。
――メガネに恋する夏がくるとは思わなかった。(詩的なこと言っちゃったぜ的ドヤ顔で)
ポジティブ人間ばかりな中で、ネガティブ引きこもりっ娘な日向は一人アクセントになっていて、主人公の言うようにBRAVA!!において重要で必要なキャラ。
それに、仲が深まるにつれて成長してゆく姿が実に愛らしいんです……。そのせいで攻略した感もすごい。しかもピロートークが気合入りまくりでヤバイ。第一印象との落差がハンパ無かった。
家の人にカレシを紹介ってのも超良いよね! このシチュ大好きなゆず茶です。
あおいは名実ともにメインヒロイン。
昔大ファンだった子役アイドルと運命的出会いの末、仲間、そして恋人に……なんてときめく展開! しかもただのTシャツを着ていても可愛い反則のようなスタイル。もうこの設定とビジュアルだけできゅんきゅんしてたまんない!
そんなメインヒロインとして多大な期待を背負ったあおいさん、何故か淫乱方面に走りつつも、きちんと仕事をこなしてくれました。
とっても可愛かった。
スーパー甘酸っぱかった……ッ!
あおいルートは、なんかもう、ほんと舞台の上のヒロインと主人公を見ている気分で。ハートフルなストーリーも影響して笑顔が止まらなかったです。
雪乃姉妹は……シナリオの影響かなぁ。日向とあおいの陰に隠れてしまった。
みなもは元々苦手なタイプのいじり系ロリでございまして……デキる妹で心の中は愛に溢れるカワイイ奴ではあるんだけれども。
ハメ撮りは意外に面白かったw でも言いようのない犯罪臭がするよ!!
しずねぇは安定したダダ甘お姉ちゃんでした。エロかわいい。
なでなでエッチがとっても甘かったです。(*´∀`)。
主人公の宙人くんがまたイイヤツでね。
気配り上手だったり、行動力があったり、エロに真摯だったり、かなり好感度高い。また「女の子に全力で夢を見る」というところが可愛げがあって。夢、見たいよね。
ヒロインを引き立てる主人公として実に良い仕事をしてくれました。
ちなみに幼少時の方がキャラが立ってて面白かった気がするw
シルエット姿のサブキャラ勢も良キャラ揃い。
演劇部部長素敵。副部長面白い。かおり超かわいい。メイドかおりの立ち絵まだー!?
最初は6人の劇団って人数少なくて寂しいと思っていたけれど、サブキャラがよく顔を出してくれたおかげで気にならなかったです。演劇部に感謝!
他のチョイ役モブキャラもヒロインの家族も良い人ばかり。漫才コンビにはほっこりするし、あおいパパがまさかの……! スキンケアを忘れるなよ。(決め台詞)
CG
そう、サブキャラは全員シルエット立ち絵。
髪形や服装で意外にキャラの特徴がわかりやすく、面白いといえば面白いし、雰囲気にも合ってはいる。かおりなんてシルエットだけで惚れてしまいそうになる程である。
でも、やっぱ寂しいよねー……。特にヒロインと並ぶと違和感ありありで。(´・ω・)。
AKINOKO.さん絵は塗りの影響もあって「かみのゆ」の時よりもデフォルメ抑え気味。
とはいえまだ十分に独特なので好き嫌いはありそうw 二の足を踏む気持ちはわかります。
でも慣れるから。むしろハマるから。(゚Д゚)。
動きがあってポップでエロかわいくて素晴らしい絵柄だよねー。(完全に中毒)
H
シーン数は一人につき約4つ。
ハードなエロというわけではなくとも、ラブラブ方面にかなり濃いです。
睦言を交わしながらのHであったり、卑語の飛び交うラブラブHであったり。おっぱいしようぜ!
あと厳密にはHじゃないけれど、あおいの歯みがきプレイがめっさエロかった。
女の子の口内に歯ブラシを突っ込んで、丹念に磨いて、よだれ垂らしながら喘ぎ声をあげる姿を堪能する……なんて胸が熱くなるシチュだろうか。(゚Д゚)。
「かみのゆ」の虫歯をノミで削るシーンといい、この手のプレイは実に面白いので、AKINOKO.×太田憂ラインの定番シチュとして定着してほしいものです。まじで。
パジャマ
なんかすごくパジャマが充実していた!! とっても嬉しいサプライズ。
立ち絵は無いものの、ナナミ以外はイベントCGあり。あおいとしずくにはエロもあり。
ピロートークに力を入れることにより生まれる相乗効果……!
個人的にはあおいのパジャマが2種類あるのと、
ピロートーク時に前をはだけておっぱいさわらせてくれるところが神ゲーでした。(真顔で)
あおいは舞台の上だけでなくベッドの上でも俺のヒロイン――女神だった。
声
ナナミ役の奏雨さん、普段の高い可愛い声と、劇での凛々しい声のギャップが素敵。個人的には「Zero Infinity」のカレンくらい落ち着いたお声の方が好みではあるけれど、ナナミは超かわいい。
今回挿入歌を歌ってらっしゃるのがスーパー素敵で……CD化お願いしますまじでまじで。
また、民安ともえさんの楽しげなナレーションのおかげで、実に雰囲気が出てました。(・ω・)b。
気になったのは、日向役の百瀬ぽこさんの劇中の声。
聞き取りにくいです。声、ちっちゃいしぼそっとしてる。
いやユーザー的には問題無くて、でも「劇」での声と考えるとアレかなと。他の方が張り気味の声を出しておられるのもあって。
カッコいい男装麗人ボイスではあるので、この不自然さが惜しい。
音楽
安心の樋口秀樹さん。
BGM "純粋アモローソ" が近年稀に見るレベルの名曲です。YU-NO思い出した。
お姉ちゃんのピアノは世界一ィ!(by みなも)
OPはかなり大人しくあっさりしているスルメ系。フルで聴くとかなり良い曲。
ただED曲はイマイチかなぁ。「かみのゆ」のEDが神がかっていたから、余計に。
なんと挿入歌が3曲(歌詞違いでメロディは1つ)あって驚きw 立ち絵はシルエットなのに!
メロディがめちゃくちゃ綺麗で鳥肌が立ったんですが、フィニッシュがダサいのが玉に瑕。
あと、好みの問題かもしれないけれど、今回の歌詞って全体的に微妙な気がするんです。
システム
lightといえばフキダシテキストである。演劇を中心としたラブコメにとてもよく合っていて、バグも無くて(1.1.0.1パッチ後)、言うことなしです。
解像度は相変わらず1920×1080の超絶高解像度。最近ようやく他社でもフルHDエロゲが出てきてよいね嬉しいね。
ただそのせいか、うちのPCでは全く問題無いんですが、環境によっては重くなるそう。
イベント回想モードがあって、通常イベントも見られるのが大変よいです。
でもHシーンもそこに統合されているので、お目当てのモノを探すのが大変w Hは別にまとめといた方がユーザーフレンドリーなんじゃないかナ!
まとめ
シナリオゲーというほどではないにしろ、しっかり演劇していて、ヒロインをはじめとしたキャラクターが魅力的で、特にあおいと日向ルートのハートフルなラブコメとしての面白さは一級。紛れもなく良作、オススメできる作品です。
ただ、その他3人のルートはそれなりの良キャラゲー程度なのと、個人的には「かみのゆ」の方が好みだったりすることから、評価は迷った末に星4つ。2作目のためインパクトが薄れたのも大きい。
期待していた点数(90点以上)にはほんの少し届かないかなーという感じではありますが、
優しくて情緒のあるハートフルなラブコメとして大変満足できました。
しかもスーパーいちゃラブとパジャマのおまけつき。(・ω・)b。
キャラへの愛着も予想以上で、劇団BRAVA!!のメンバーをもっと見ていたくて仕方ないんです。
良いエロゲだったー。
かみのゆとの合同サントラマダー?(・∀・)

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