2013/10/07

サムライホルモン 感想


サムライホルモン
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『サムライホルモン』


くらむちゃうだ~
発売日:2013/9/27


☆☆☆-


全国のハゲに喧嘩を売っているゲーム『サムライホルモン』コンプしました。

総評

タイトルがわかりにくければ、『ハゲザムライの珍道中』と言い換えれば内容が想像しやすいでしょうか。逃亡を続ける主人公と追っ手のおなごのドタバタ旅路、エッチもあるよ!
うむ、エロゲーである。

といってもエロいことばかりではなく、主人公には確固たる目的があり、ところどころ真面目な面も顔を見せ…なくもな……
あいや、やっぱほとんどエロだわ!(゚Д゚)。
チ○ポま○こと連呼しまくるおなご達の痴態をどうぞご覧ください。

本作の魅力は、その淫語乱れ飛び体液の匂い立つかのような特濃Hシーン、主人公(の下半身)にメロメロになるヒロイン達の愛嬌、やたらカッコイイBGMをバックに罵倒してくれる赤司弓妃ボイス。そして辿りつくエンディング。
終わってみると結構面白かったです。

ただ、体験版で購入を決めるほど気に入った「足コキ地獄」(シーン名)が全体を通しての楽しさのピークで、その意味で期待値を下回ったのも確か。

他にも、ギャグが基本的に寒くワンパターン、後半になるとCGが劣化する、攻略が一見意味不明、シナリオも格別褒められるものでもない……
と、まるで地雷か駄作レベルのマイナス要素オンパレードでございますが、全体的には良い所も悪い所もそれなりにある、凡作以上良作未満といった印象。ただし、そもそもこういう変なゲームが好みという前提でw

ボリュームはわりかし控えめ。しかし、どうもこれでも限界超えてるっぽい。後半になるとCGは「急いで仕上げました」的なクオリティになり、シナリオも急展開。シズネと小十郎太以外のおなごの出番も少なくて寂しい。特に後半をもっと腰を据えて作りこんでほしかったです。

――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ

とある下っ端サムライが「緋天の巻物」なる至宝を持ち出し逐電したでござる。出あえ出あえぃ!
というお話。
サムライものではあるものの、本格時代劇ではなく和風戦国ファンタジーといった感じ。

一人称視点で、主人公はふざけた薄らハゲなので、シナリオは基本的にギャグ調。たまーにマジメなところもあったり、不覚にも燃えたりするところもあったり。
問題はギャグがあんまり面白くないところw ってか笑わそうとしてないのかなコレ。

ギャグも罵倒も淫語もワンパターンなのがちょっとアレ。
 頻出単語: ハゲ、カス、変態、人外、チ○ポ、ま○こ
あとは頭にドがついたりこれらを組み合わせたり。……ボキャブラリーが小学s(ry
でもたまに面白かったよ! たまに!

まぁシナリオは概ねパッとしませぬ。
特に後半はポカーン気味、それでもクライマックス~エンディングはさすがに力入れてました。某エンディングを見ると複雑な心境になるんだけど、意外性があり面白いといえば面白く……ああでもなぁ……的なアレ。これは荒れる。(確信)
これを見た後に道中を振り返ると味わい深くなるところはアリじゃないかと。


構成は一本道の全3章となっており、それぞれの章の終わりに3つの分岐があります。
 1章→シズネエンド or 小十郎太エンド or 2章へ続く
みたいな形。

フラグ判定は累計ポイント数によるのですが、選択肢の多くが意味不明なのが大問題w
ふざけた寒いギャグをハイハイとテキトーに選んでいては攻略は不可能ですゆえ、一見意味不明な中にある共通項を見出し、サムライとして一時も油断せず選択せねば道は開けませぬ。
といっても「そんなんわかるかッ! 死ね! ドハゲが!」と叫びたくなる人用に公式ブログで回答が公開されておりますので、攻略はそちらを参考に。
エンディングを全て見ると適切な選択肢の傾向に納得できるかと思います。


ところでラスボスは一体何者だったのだろう。
謎は大体判明するのだけれど、アイツだけはよくわからんちん。まいっかー。

キャラクター

アルマ>シズネ>>>(越えられない壁)>>>三好>那由他>小十郎太

まさかのシズネさん陥落! 伴天連おなご強し! 褐色! 褐色!( ゚∀゚)o彡゜。
アルマは最初とんでもないクレイジー女だと思ってたら、突然いい話が待ち受けていてグッときてしまった。「ダメな子ほどかわいい」って真理だよね……!
アレを隠してるのもヤバイずるいあざとい。アルマかわいいよアルマ。一緒におうどん食べたい。
ただ、3番手とはいえシズネと小十郎太の2強と比べると明らかに出番が少なく……後半になってようやく登場、つまりCGクオリティが下がってからの登場となるわけで……ふざけんな!ヽ(`д´)ノ
アルマかわいいよアルマ。

シズネ。サムライホルモンはシズネゲーと言っても過言ではないくらい、シズネが強い。
口が悪くて不憫でちょろい娘。夫婦になりたがるシズネが超かわいくてね……アルマがデレるまでは完全にシズネ一強でした。好き。
なんといってもCV:赤司弓妃さんの罵倒が面白おかしくかわいくってたまんない。「足コキ地獄」以降はデレ成分が多くなり、楽しく罵倒してくれるシーンが少なかったのが残念です。(エロゲとして間違った要求)

三好さんと那由他は出番少ない。超少ない。
特に那由他はびっくりするほど少ない。那由他ちゃんのドヤ顔かわいいのにー。
短いながらもキャラクター自体は良く、少ない少ないと言っているのはもっと見たかったから。
三好さんのおま○こ説法受けたいです。ドツキ説法はイヤです。

小十郎太は男装の麗人ということで、自分の好みとは外れるし、特にどうということもなし。

主人公のハゲザムライこと堀紋十郎――人呼んで人外チ○ポのホモっつぁん
なんかこう、ハゲはハゲでも微妙にカワイイハゲだった。(゚Д゚)。
途中までは絶倫なだけでパッとしないハゲだったけれど、最後の最後は期待以上にびしっと決めてくれて、立派に主人公としての役目を果たしてくれました。
エンディングですらハゲているのが実に哀愁を誘います。強く生きてほしい。


シズネで赤司弓妃さんのファンになりますた。(*´∀`)。
いやほんと超素敵だった! あの面白おかしく、ほんのりかわいい罵倒! あれは国宝級でございますよ、マジで。(真顔)
エロシーンもさすがの一言。
赤司弓妃さん、完璧です。今年のベスト演技です。

他は個人的に全く馴染みの無い方々、しかし実に頑張っておられる。よいね。
アルマ役のかぷちぃのさんは新人さんなのかな。特徴的なハスキーボイス、なんかクセになるよ。

H

やたらカッコイイBGMをバックに罵倒されながら足コキされる「足コキ地獄」が大好き。このシーン作った人超センス。

全体のボリュームのわりにHシーンの数は多く、しかし回想モードは通常イベントとHイベントが混在という小賢しい仕様になっていて、総数を数えるのが面倒でござる。(放棄)
CG使い回しがちょこちょこあるのは残念。

淫語連呼しまくりの、とってもいやらしい……というかお下劣なエロスでした。
ピー音も尻穴モザイクも無し。思う存分のエロです。

ただ、ひたすらチ○ポま○こ連呼するのとテキストのハートマーク連発は好みに合わず。
すごくエロいとは思うし、淫語好きでエロ漫画などに親しんでいる人には合うかも。

ちなみにシーン数のヒロイン格差は大変大きく、
シズネ=小十郎太>>>アルマ≧三好>那由他 な感じ。

音楽

BGMがすっごくカッコよかった!
特にシズネのテーマ曲。足コキ地獄はこのBGMあってこそ!
しかもですよ。この曲、体験版と製品版でバージョンが違うw 体験版でヘビーローテーションしてたから、製品版で聴いた時は驚きました。より壮麗にカッコよくなってるー!
戦闘BGMの"闘い"も映画音楽のようなカッコよさ。
たぶんこのゲームは音楽が一番クオリティ高い

CG

枚数は73枚
途中までのCGはスーパー綺麗、しかし後半はガクッと質が下がる。ダメなCGは塗りはまだよくても線がちょっとひどい。ここまで歴然とした差があるとどうしても目立ってしまうんです。
それでも背景は一貫して頑張っておりますね。その辺の小粒なエロゲとは一線を画すレベル。

那由他以外はイキ顔CGがあるのが印象的。綺麗でエロくて見応えあってよし。(・ω・)b。

システム

Artemisエンジン使用。
フルスクリーン時に解像度変更できず、バイキュービックフィルタリングなどの高画質オプションも無く、強制ボケボケ画面に。ただし手動解像度変更で対応可能なのでまぁよし。

演出は若干テンポが悪い。SEのせいだろか。
戦闘シーンはエフェクトなんかも使って頑張っておりますが、他の燃えゲーなんかと比べると微妙。正直テンポ悪いだけな気がする。でも主人公の電光石火は良い感じ。

変わったところとして、この作品は修正パッチが存在していながら、サイトで配布はしておらず、ゲームのアップデートでのみパッチ適用が可能。常時ネット接続が必要とかアクチとかではないです。

まとめ

シズネ(CV:赤司弓妃)の楽しい罵倒に期待した部分は物足りない、しかし変なエロゲとしては結構楽しめました。アルマが思いの外かわいかったのは良かった。( ´∀`)。

去年の古色のようなダークホースになってくれると嬉しかったのだけれど、残念ながら至らず。まぁ地雷でないだけマシ……という言葉が出てくる辺り少なからずガッカリはしているということか。

評価はフツーに星3つ。欠点は多いものの星2つにするほど悪くはないです。
キャラクターと音楽はとても良くて、小学生並の語彙でギャグとエロをこなすシナリオもある意味で面白く、パッとしないながらも見るべきものがあるエロゲなのは確か。

当初は1章だけをロープライスで売る予定だったそうで、張り切ってフルプライス化したものの完全には作りきれなかった、という印象。※参考→Game-Style Extra:くらむちゃうだ~インタビュー(『サムライホルモン』)
何かと惜しい作品でした。

ハゲザムライの珍道中 続き マダー?(・∀・)

新ブランド「くらむちゃうだ~」第一弾、「サムライホルモン」熱烈応援中!


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22:54  レビュー | Comments(0)
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