2013/10/19
あおぞらストライプ 感想
  | 『あおぞらストライプ』アストロノーツ・スピカ 発売日：2013/8/30 ☆☆☆ |
『あおぞらストライプ』コンプリートしたので感想をば。
総評
長かった。
共通部分が長い上に、ヒロイン5人分の個別ルートに加え、サブヒロイン2人のルートもエクストラとして追加される豪華仕様。ボリューム満点でございます。
しかしそれよりも、自分がシナリオや雰囲気（特に共通部分）に乗りきれなかったせいで終始ローテンションだったのが大きい。（´･ω･）。
前作『えれくと！』と同様、ジャンルとしてはエロの濃い純愛ゲー。今回はより一層純愛萌えゲー寄りになった気がします。
「らしさ」が増し、その分賑やかさや華やかさはパワーアップ。
しかし意外性や面白みは減ってしまい、そこが個人的に残念なところ。ここのスタッフは普通の純愛ゲーが作りたいんだなぁみたいな。まぁプレイ前から見えていた部分ではあるのだけれど。
リゾート地でハーレム状態を満喫した後に各ヒロインといちゃいちゃエロエロな、明るい萌えエロゲーをお好みの方には良作だと思います。その場合は星4つ。
シナリオとかロマンチックとか情緒とかそういうのに期待すると落胆しそう。しました。
要するに、良いエロゲなんだけど目指しているところが好みじゃなかったでござる。
――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ
コック見習いの青年がひょんなことから海の家兼レストラン「アクア」のヘルプに赴き、現地の女の子を食い散らかす一夏のラブロマンス――
序盤はえれくと！っぽくてハートフルで良かったのだけれど、皐月が追いかけて来て、さくらが加入した辺りから、行ってほしくない方向にカッ飛びました。
制服変えなくていいから！ 地味なエプロンのままでいいから！（心の叫び）
水着はまだしも、競泳水着で接客はやりすぎだから！｡･ﾟ･(ﾉД`)･ﾟ･｡
キャピキャピするのはいいとしても、ちょっとこれは……お前は何の修行をしたいんだと。レストランじゃなくて風俗店でも開く気かと。
それも主にヒロインが主人公の気を惹きたくてやってるのがアレ。そのせいで仕事に支障が出ても反省無しって商売なめてんのかと。主人公がなあなあで流れに身を任せる鈍感野郎なのはまだ我慢できても、問題が発覚してもおろおろするばかりなのがキツイ。さくらや皐月の思うがままで手綱取れてない。そんなんじゃ支配人は務まらんぜ！ 誰か魔王様呼んできてー！
……てなことを考えながらプレイしてたら、そりゃテンション上がりませんわ。
アクアでヒロイン達とハーレムラブコメやってる時より、外でオカマと絡んでる時とか真面目に料理してる時の方が面白かったです。
ハーレム状態なのも途中だけで、ハーレムルートが無いしねー……。（重要）
個別ルートに入ると一転して落ち着き、いちゃラブゲーへ。
こちらは嫌いじゃない。投げ出さずプレイできたのは個別が悪くなかったから。
良くも悪くも、共通と個別の雰囲気が少しズレている作品でした。
一人クリア後に現れる杏子と真尋ルート。
えれくと！のエリスルートと違い、親子丼があった以外はハーレム的なノリが無く、それぞれ純粋に個別ルートといった具合。
きっちり恋愛しててエロが詰まってて悪いものじゃないのだけれど、バラエティ豊かでほんのり切なかったり情緒的だったエリスルートと比べると少し物足りない。最後にプレイしたこの2つのシナリオで、完全に前作＞あおストになりました。自分の中で。
キャラクター
キャラゲー寄りになったおかげで、キャラクターの魅力の描写は十分。お気に入り順↓
琴音＞真尋＞杏子＞美里＞すみれ＞皐月＝さくら
琴音が俺のオアシス。
ケモノのようなはしたない年上に圧倒されおろおろする琴音かわゆい。憧れの芸能人に会って舞い上がる琴音超かわゆい。
琴音ルートは一番まったりハートフルでした。うむ、さすが地味なエプロンの子やで。（･ω･）ｂ。
成長したら杏子さんみたいになるのかと思うと裸足で逃げ出したくなるけどな！
真尋はオーラがハンパないんです。ずるいよねー。
意外にアクが弱く、素直に素敵だなと思えるグラビアアイドルでした。
童貞をこじらせた主人公が、熟女のスキンシップでコロッといくところが面白かったｗ
しかし親子丼はどうかと思うんです。いやエロゲ的にはGJ極まりないんだけどもｗ
美里さんはおっぱい。おっぱい。
エロ娘なところがツボです。美里さんの淫乱は良い淫乱。
信じて送り出した弟子が現地の淫乱若女将に籠絡されてしまうなんて……的なお話が結構好きｗ
すみれちゃんは髪形が斬新でした。劇的な出会いがピークだったかな。
皐月とさくらは「好みじゃない」ゲームになった元凶。
コイツらがいなかったらさぞ地味で巨乳な海の家物語になったろうに……おのれー。
いやまぁ逆に言えば重要で必要なキャラではあります。かわいくないこともない。
あと、皐月はギャグ顔が多すぎてアレ。半分くらいギャグ顔だったような……（´･ω･｀）
声
ボイスの音質が悪い。これは結構なマイナスでした。
それと、美里さん役の小倉結衣さんの演技がやや大仰すぎたのが気になりました。何というか、喋り出しで溜めすぎというか。聞いていて疲れてしまいます。
エロ演技に定評のあるお方が揃っており、そちらのクオリティはさすが。
売れ筋の萌えエロゲーとは一線を画すキャスティングがアストロノーツっぽいｗ
特に御苑生メイメイさんは日常シーンもHシーンも実に安定してかわいくて素敵なんです。
CG
総CG枚数：133枚（＋SD絵20枚）
圧倒的ボリューム……！ この部分に関しては脱帽するほかない。
原画は俺達のピロ水さん。単独原画でこの物量にも関わらずめちゃ安定しておりますね。
もちろん塗りも終始一貫して高クオリティで、CG目当ての場合はほぼ間違いなく満足できるはず。
今回の塗りは特徴的で、濃い目で陰影が強くテカテカして見える点は好き嫌いがあるかも。
どうでもいいけど、主人公の乳首までつやつやのピンク色なのが気になりましたｗ 何故そんなとこまで気合を入れたし。
ちなみに初回限定版の特典本は薄消しが問題になって回収と相成りました。
いくつかの線画の局部がうっすら見えてるのがマズかったっぽい。（ステマ）
まとめ
やー、あまり過去作に振り回されるものではありませぬ。好みと違いそうだけどどうかなー、なんて思って蓋を開けてみればやっぱり好みと違ってて、それで文句を言うのはお門違いというやつで。
とはいえ作品単体で見れば、その辺の純愛和姦ゲーの上位互換なのは変わりなく。
評価は星3つにしましたが良作だと思います。
CG、エロ、キャラクター目当てならおそらく満足できるかと。
しかし、ピロ水さんが退社してしまったアストロノーツ・スピカの行方や如何に。
ヌキゲー化した純愛ゲーというジャンルでは最前線のブランドだけに、これからもなんとか頑張ってほしいものです。できれば独自の何かを強めた上で。
次回作発表ﾏﾀﾞｰ？（･∀･）
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20:50
レビュー
| Comments(2)
ざっつらいと！
最後に琴音を回して本当に良かった。
でも俺はまひろんな。
（返しにくいコメですんません）
コメントありがとうございます！ どもです！
> 「琴音が俺のオアシス。」
>
> ざっつらいと！
> 最後に琴音を回して本当に良かった。
（・∀・）人（・∀・）
美味しい物は最後に残す派として当然の選択。
琴音は最初から最後までブレずにオアシスであり続けてくれて。琴音には本当に癒されました……。
> でも俺はまひろんな。
あれー。
でもわかりますｗ 真尋さん超素敵。まひろんなんて恐れ多くて呼べません！
個人的には第一印象とクリア後のギャップが大きいのは杏子さんでしたー。子持ちのオバハンに萌える日が来るとは。
あおスト、キャラゲーとしては良い感じでしたね。