2014/03/14
恋する気持ちの花言葉 感想
![]() ![]() | 『恋する気持ちの花言葉』HexenHaus 発売日:2014/2/28 ☆☆☆+++ |
『恋する気持ちの花言葉』 コンプしました。楽しかった!
総評
体験版が気に入って予約買いした俺大勝利、まさに期待通りです。
ただただ「ヒロインと楽しく生活する」ことを目的としたゲームで、こまけぇことは全部放り投げて可愛い女の子と一緒に遊んでようぜ! とばかり、とにかくキャラと雰囲気が命。あと動くエロ。これらはとてもよく出来ておりました。
が、弱いところは弱い。「面白いのか」と問われれば欠伸を噛み殺しながら目を背けざるを得ないし、CGも不安定さ以上に塗りが弱い。『サムライホルモン』の後半みたいなCGがデフォとか……もうあの塗りには二度と出会いたくなかったのに……。
この辺をもうちょっとクオリティ上げてくれてたら評価も違ったであろう点が残念。
とかなんとか言いつつ、ぶっちゃけ椿が素敵すぎて他のことはどうでもいいです。(゚Д゚)。
今年No.1ヒロインが早くも決定しそうな勢いで椿が大変良い。好き。ついでに他の3人も好き。
ヒロイン同士の仲の良さが魅力的な作品で、好みのヒロインがいればオススメできます。なんだかちょっとだけ保住圭作品と似ているような気がする。
あとエロゲ初心者にもオススメかも。
――以下、ネタバレ無しの長文感想へ続く。
シナリオ
祖母の跡を継いで寮母を始めたら、(ちょっとおバカな)ヒロイン4人と共同生活を送ることになり――
というお話。
特に事件が起こるわけでもなく、シリアスにもならず、頭空っぽにしてキャッキャウフフな同居生活を楽しむゲーム。ストーリーに見るべきところは特にありませぬ。花言葉とは何だったのか。
テキストは若干言葉足らずで、読み進めてると「ん?」となってバックログを見返すことしばしば。パロネタもマニアックなものが多く、さりげなく入れてくるのでやはり「ん?」ってなるw 会話が長いこともあって、どうにもパッとしない。
けれど、キャラクターと彼らの織り成す雰囲気は大変良かった。
寮で共同生活というシチュ、仲良くなろうぜ的平和な雰囲気が心地よくて、なかなかに楽しい。沙羅さんというキャラが体現しているように、「皆で楽しく暮らす」ことが全体の中心に通っていて、これが本作品の特徴であり魅力の大部分でもあります。何か面白いハナシを期待するのではなく、「楽しい」を楽しむ作品とでもいうか。
印象的だったのは、エンディングがカッ飛んでいることと、ハーレムっぷり。
一周目、七草エンドを見た時は目が点になりました。それでいいの!?(椿さん!?)
二周目沙羅エンド、三周目花奈エンドを見るとようやくこの作品のコンセプトに気づいて。ただなんとなく女の子に囲まれているからハーレムだねーってのじゃなく、確固たる意思を持って「ハーレムだ! どうだ文句あるか!」と豪語しているかのような、そんな姿勢を感じました。
そして迎える椿ルート……!
ネタバレなので詳しくは述べませんが、椿を最後に持ってきた俺の攻略順は間違っていなかったんだと確信しました。(・ω・)。
ここまでやるなら、中途半端なことはせずにちゃんとハーレムルートを入れて欲しかった。
全体的にシナリオについては好印象を持っているものの、詰めが甘いと言わざるを得ません。
キャラクター
ヒロインみんなかわいくて、ゆるゆるで、超お気に入り。(*´∀`)。
彼女たち4人と一緒の生活がすごく楽しくて、心地よくて。キャラゲーなんだからキャラが気に入ればいいんです。思う存分いちゃラブでニヤニヤできればよいのです。大人しく椿に恋していればよいのです。
お気に入り順は
椿>沙羅=花奈>七草
椿がヤバかった。共通パートで椿が出てくるだけでドキドキしてました。(真顔)
最初は何考えてるのかわかるようなわからないようなキャラで、掴みが上手いというか興味深くて、「ああ、どうやらこの子は主人公のことが好きなのだな」と気づいたらすごくもどかしい、と思いきや急に大胆なアプローチしてきてむずむず。会話でいちいち予想のつかない返答を返してきて一番面白いし。
総合的にめちゃくちゃ気になる女子。椿好き!
沙羅さんはマスコット的ムードメーカー。色気のカケラも無いところが逆に素敵!
ゲーム好きをこじらせて留年したというすごくダメなところもまたよし。ツボである。
この作品を象徴するかのようにとにかく場を楽しくしてくれる沙羅さんはとても大事な存在。こういうやかまし系にありがちなウザさをほとんど感じないところも上手い。
沙羅さんは髪髪モフモフしたい系女子。
花奈は何といっても奏雨さんボイス。超ゆるふわで頭とろけるよ~。
正妻ポジのアホの子(巨乳)とかたまんないです。ほしい。
でも実は結構しっかりしたゆるふわちゃんで、主人公との結婚資金のためにバイトを頑張るところがいじらしい。今すぐフるか受け入れるかしてやんなきゃ! というプレッシャーを感じるのは俺だけか。
七草は一人だけ学年の違う後輩ってことで少しアウェイな立場。本来同じポジであるはずのセンパイが留年しよったからな……あのロリめ。
一番大人しく普通の子だと思ったら重度の指フェチだったでござる展開には驚いたけれど、それでもやっぱり一番普通ではありました。ちょっと妄想しながらよだれ垂らしちゃうけどカワイイもんだよね。映画館で濡れ場シーンを見ながらオナニーしちゃう変態さんだけどカワイイもんだよね。
エンディングは一番カッ飛んでた気がするw 椿さん巻き込まれすぎやで……。
サブキャラも地味に立ち絵やボイスが豊富。
友人のコタ君はよく訓練されたイイ奴だし、担任の総司先生はパーフェクト教師なイケメンだし、モブ子さん達もわりとキャラ立ってて存在感ありました。花奈のバイト先のメイド長(あだ名)とか実に興味深いんですけど!
声
このキャラと雰囲気の良さにはボイスの役割も大きいです。
特に沙羅役の杏花さん、初めて聞いたのだけれど、見事にハマってて超楽しい! このゲームが「楽しい」と思えたのはこの方のおかげでございますよ。杏花さん、要チェックやで。
奏雨さんは前述の通りスーパー甘くてとろけるし、有栖川みやびんさんは実にドキドキさせてくれたし、篠原ゆみさんは色気とかわいさがヤバイ。総じてボイスは完璧。声ゲー。
CG
発売前からわかっちゃいたとはいえ、CGはちょっと残念レベル。
原画はともかく塗りがなぁ。商業ならもっと頑張ってほしいところ。
立ち絵は愛嬌があって好きです。特に椿とか、見ててドキドキするよ。()
田口まことさんによるSD絵はさすがの面白かわいさでした。この人のSDは実に良いよね。
アニメーションは思ったより頑張ってました。あんまりアニメHのあるエロゲをプレイしたことがないのでアレですが、動きは標準以上ではないかと。たぶん。特に沙羅さんのフェラは良かった。(・ω・)b。
アニメの数は何故かヒロイン間格差があって、七草だけやたら多かった以外は大体HCGの4割くらい。
H
ゴムを普通に使用する少し珍しいエロゲ。椿が共通パートでプレゼントしてくれますし!
Hの最中にやけによだれを垂らすのも珍しいw 花奈と七草担当の絵師さんの趣味かな。
地味に連戦が多く、シーン数(16)に比べてCG枚数は多め。
ハーレムっぽいのにハーレムエンドは無し、ただし3Pは2シーン有り。
卑語有りです。ただしピー音が長い。(゚Д゚)。
システム
テキストの色変更が可能になったり、テキストウィンドウの謎の文様が少し小さくなって、見やすくなるよう体験版から改善されておるよ! 意見送ってよかった!
特定の環境でスムージングが効かないのはそのままだけども。(※フルスクリーン時にジャギーが酷い人は、自分でデスクトップの画面解像度を1280×720にすればOK)
演出は至って普通。超普通。タイトルが花言葉だからってお花が飛んだりはしません。
まとめ
言ってしまえば、エロが動くけど絵とシナリオが弱い、少しおかしないちゃラブキャラゲー。
しかし、個人的には超気に入りました。もうとにかく椿がかわいい……だけじゃなく、プレイしていて楽しく心地よくて。作品コンセプトが自分の好みにぴったりハマったのが大きいかも。
プレイしていてエロゲ(萌えゲ)の楽しさみたいなのを思い出させてくれたし、杏花さんという声優さんを知ることができたし、買ってプレイしてよかったと思えるよいエロゲでした。
もうちょっとわかりやすい、薦めやすい長所があれば、星4つ通り越して五つ星いけたんだけどな。
椿アフターとハーレム追加FDマダー?(・∀・)

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