2015/05/04

裏技スペクトラム 体験版 感想

裏技スペクトラム』の体験版をプレイしました。

まず、「いつかクソゲーを面白おかしくこき下ろすレビューを書いてみたいナ」などと思っていた自分を恥じたい。
私は知らなかった。本物の化物に出会った時、人は一切の意欲を失うのだということを。「面白おかしく」どころか、レビューをすることも、しようとすることすらも困難なのだということを。

そもそもレビュー、感想などをブログで書き始めたのは、好きな作品のことを好きなだけ書き殴って発散して楽しみたいという欲求と、そのついでに同志が増えればいいななんて思いがきっかけだった。つまり全てプラスの方向、念頭にあったのは好きな作品であり良い作品。その後イマイチなエロゲにいくつも遭遇してレビュー書いたこともあるものの、文句を言いつつも基本的に「良い所探し」をしてきたし、そうしたかったし、それが可能だった。

これを見てほしい。
このゲームのコンフィグ画面のスクリーンショット。
「昭和かな?」とか「10年前のエロゲかな?」とか言われているが、れっきとした2015年5月発売予定の最新PCゲームで、エンジンもメジャーな吉里吉里を使っている。
それで、これである。

前作は最低限と言える設定項目が揃っていたのに何故急激に劣化したのか? 効果音とボイスの設定がまとめられ、大きすぎる効果音の音量を調整できない致命的欠陥に気がつかなかったのか? テキスト速度の「早い・遅い」が逆になっている点についてはどうか?

唐突で出鱈目な、読む者を陰鬱な気分にさせるシナリオと、不安を掻き立てるビジュアルを、この欠陥システムで楽しみたいと思う人間がもし存在するのなら、エロゲというものはどこまで業が深いのだろう。「これがエロゲーの極北」との製作者の言の意味するところはよくわからないが、極北だろうが亜熱帯地域だろうが、どこであろうと人には自由に生きていく権利がある。希望を奪い虐げていい道理などないはずだ。

まとめ

『裏技スペクトラム』の体験版をプレイした30分間で感じたことは、自らの無力さと矮小さだった。大した人生ではなかったしこれからもおそらく何もなし得ないのだろう。
しかしそれでも慎ましく生きていける世界がこれからも続くことをただ祈るのみである。

くらむちゃうだ~「裏技スペクトラム」
02:01  体験版感想 | Comments(0)
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